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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第17章 リリーの真偽
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思わぬ情報、そして能力

 

 そう思っていたんだが....


「は?もう一回言ってもらえるかっ?」


 耳を疑うことを言われたため、思わず訊き返してしまう。


「だから、その小僧の話は皆知ってるって──」

「そこじゃなく、その後!」

「.....明日の朝方にそいつの公開判決を行うんだよ」


 聞き間違いではなかった。

 公開判決、裁判を公の場でということ。この国では、裁判は公の場で行われる。

 それは「罪人は晒す」という考えから決まったことらしい。

 もちろん公の場で行われるため傍観者は多く、中には罪人へ物を投げる者も現れるそうだ。


「それよかあんた、この腕輪(ブレスレット)、どうだい?見れくれは悪いけど、これは年代物で、あの大貴族フレンシッド・エ・グラモス様があ───」

「生憎買えるほど金を持ってない」


 なんだか長そうな話をし始めたのを遮って、一ウォンを渡す。一応ベガでいうと小金貨、日本円で千円ほど。

 チップならだいたいこれくらいで良いだろう。

 店主が何やら目を丸くして受け取った金を見ていたが、偽物じゃないので気にしないでおこう。

 さっさとこの場を立ち去る。そしてキリたちを『魔眼』で追いつつ先ほどの店主の言葉を振り返る。

 どういうことだ?到着が予想よりかなり早い。

 以前こちらに来るのに約十三日はかかった。さらにリリーを連れて行くのだから王都から港まで十七日くらいは必要なはず。

 足して三十日はかかる。色々早めても二十日に収まるかどうかだ。

 それなのに俺らが色々停滞していてもリリーが連れて行かれてからすぐに行動を開始して、約八日。

 こっちはゲートがあるため移動時間はまずない。

 なので考えられるのは二つ。

 キリの『迅速』の様な加速系の能力か神様がくれたゲートの様な転移系の能力持ちがいる。

 可能性では前者の方が極めて高い。

 転移系の能力の話を全く聞かないので、恐らく存在が知られていないほど少ないか存在すらしない。

 ついでに言えば、噂が広まっているということは伝達系の能力もあるだろうな。


「!おーい、皆!」


 色々と考えているうちにユキナたちの姿が見えた。


「東、大変!リリーが...!」


 彼女らもこちらに気がつくと、キリが血相を変えて声を上げる。

 どうやら彼女らも先ほどの話を聞いたようだ。


「ああ、分かってる。ここだと人が多い。一度家へ戻ろう」


 その提案に皆、賛同してくれた。

 場所を移し、家へとゲートを繋ぐ。




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