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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第17章 リリーの真偽
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戦力、そして魔力

 

 しばらくの沈黙の後、老婆が語るのは衝撃的な内容だった。


「村を壊したのも、私達を捕らえたのも、そしてここへ連れて来たのも。そのほぼ全てが、私達の村の男達の手によって行われました」


 その言葉に、驚きはしたものの俺らは何を言えば良いのか分からず、黙ってしまった。

 それに対しての予想はつく。確証はないが、出来そうな相手がいるし、会っている。

 しかしあの村いる男たちを一斉に魅了して動かせることが可能なのだろうか?

 呼びかけなどをすれば、当然彼女らも知ることになる。


「その時か、その前に深紅の髪に碧眼の女を見かけなかったか?」

「いいえ、その様な者は見ておりません」


 知らない、か。

 だとしたら本当にどうやって動かしたのやら。

 訊き出そうにも、その肝心の相手がいないのでは無理だ。

 そうなると、残るは彼らに訊くしかないのだが....


「全員捕まえるのも、難しいか」


 捕まえた方が良いのだろうが、こっちも用事がある。

 それに何人いるか、またそのうちの何人かに先ほど相手していた彼らのように腕の立つ者がいるとこちらも危険だ。


「ここにいる村の男たちの数は分かるか?」

「.....村の男は、二十七人。その内、四人はこっちに居る所を見ていますね」


 つまり最低でも二十三か。


「残りの人たちの中で、戦闘とかが得意なやつは?」

「ケーリオ、クライ、ロヲニ、クーラ。私達の村は、場所が森の中にあるため魔獣との戦闘も少なからずあります。それらの相手をしていたのが、今挙げた四人とそこに倒れているポーライトです。その内、見かけているのが、クーラとポーライトです」


 その内の三人は戦闘が出来る、と。


「その四人のギルドでのランクはどれくらいだ?」

「......私達の村には冒険者はもう居りません。ですので、その基準では測れません」

「なら固有能力は持っているか?」

「ケーリオが『パシャ』という能力を持っています」

「それはどういう能力なんだ?」

「?名の通り身体能力の上昇です」

「あー、そうか....」


 パシャって、オスマン帝国やトルコで、将軍や司令官などの高官に与えられる称号じゃなかったか?

 昔新聞を切り抜きして集めている人の中にそんな字があって、気になったから調べたのを今思い出した。

 それにしても身体能力の上昇か。アトラス州で会ったエデルの『馬力』とキリの『迅速』を合わせて、二で割った感じだろうか?

 どれくらい上昇するのかは分からないが、今の例え通りなら面倒この上ない。

 魔力が余っているなら能力を使ってなんとかなるかもだが、今の状態だと時間がかかる。

 しかしだからと言って放っておくのも気が引ける。

 戦闘で疲弊しているキリたちに魔力をもらうのも気が引ける。







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