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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第17章 リリーの真偽
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逃亡、そして補給

 

 一撃目だけを避けあとは、逃げる!


「はっ?.....ちょい、待ちやがれ!」


 予想外の行動だったため一瞬動きが止まったが、すぐに追いかけて来る。

 こっちに来るのはありがたい。正直なところ、こっちに来るかキリに狙いを変えるかの二択があったため少々不安を感じていた。

 だからこっちを選んでもらえたのは本当にありがたいのだ。

 さて、俺が逃げた訳だが、ある場所へ向かうためだ。その場所は、キリが気絶させた男たちが倒れている階段上。

 そこに着くと、彼らはまだ気絶していてくれた.....しかし数秒後に自分で麻痺をかけてたのを思い出した。

 追い討ちのさらに追い討ちになるが、彼が想定以上に強かったので仕方がないということで許してもらおう。決して追い討ちをしたいのではない。

 そう言い訳を並べつつ、倒れている一人に手をかざす。


「なんだ、そいつらを人質にでも使う気ー?」

「そんなことする気なんかないよ」


 別の使い方はするけどね。

 そんな会話をしつつ能力を発動させておく。


「あがぁ・・・ぐっうぅ・・・・!」


 そうこもった悲鳴を上げつつも、麻痺のせいで身体は動かせない。


「何してんだ⁈」


 そんな男の様子を窺っていた男が、少々表情を強張らせて斬りかかって来る。

 しかしその刃は、駆けつけたキリによって阻まれた。


「退け!」

「東の邪魔はさせない!」


 恐らくキリは俺が何をしているのかは理解していない。

 しかしそれでも彼女は邪魔されないように駆けつけてくれたのだ。

 そんな彼女に感謝しながら先ほどと同じく『ドレイン』を行使する。

 剣で相手出来ないことは申し訳ないと思うが、こっちもいい加減時間をかけている訳にもいかないのでもう能力を頼らせてもらうことにする。

 そのために彼らから魔力をいただくためにここへ来たのだ。

 隣で激しい戦闘が繰り広げられているなか、こっちはモクモクと魔力を吸い取っていく。


「ふぅーっ!」

「うっ⁉」


 ロングソードを相手して出来た隙を見逃さずに、右の剣による鋭い突きを放つ。

 それに辛うじて反応し回避しようとしたが、遅れたことと彼があのリーチを伸ばす方法を利用したため彼女の左肩を深めに刺した。

 ふむ、やはり基本的に右の剣では刺突をメインにしているようだ。

 そうなるとやはり警戒すべきは、まだ仕組みが判明していないロングソードの方を警戒すべきか。

 よし、少しは補給出来た。


「キリ!退け!」

「「!」」


 交戦の続くキリにそう呼びかけ、それに応じた彼女と入れ替わる。

 その足で一気に距離を詰め入り、右脇部分を狙って斬りかかる。しかしそれは寸前で避けられてしまった。


「何してたか知らねえが、さっきの見て、何かしたのは確かだ。お前、覚悟しろよ?」


 言い終わるや否や、彼は一気に詰め寄って斬りかかろうとしてくる。

 それに対してこっちは、宝物庫から水儒核を取り出して魔力を流す。

 そこにさらに『ウォーミル』と『水流操作』を使う。


「っ!」

「な、なんだっ⁉氷⁉」


 威力を強めに水を出したため、彼の剣がこちらに伸びる前に分厚い氷がその間に割り込んで、その斬撃を防ぐ。

 しかしまだ操作が上手くいかず、俺の方側にも鋭い氷が伸びてきた。

 うーん、なんだか操作がし辛い。まあ、一回二回使ったくらいでそうそうコツなんて掴める訳ないよな。

 彼には練習も兼ねて相手してもらおう!

 そう考えながら再び水儒核に魔力を流す。



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