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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第16章 冒険初心者のキセキ
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バイト、そしてネビュラについて

 

 母親は受け取ってくれた夜に治癒核を使って傷を癒したようだが残念ながら魔力量が少ないためか全てを癒せなかったようで、まだ包帯はほとんど残っている。

 それも姉弟の魔力を使っても、だ。

 治癒核ってそんなに魔力必要じゃないはずなんだけどな....

 そんなことを思っているうちに姉弟が疲れて眠ってしまい母親もしばらくしてから寝たので俺も眠りに着いた。

 そして観察生活翌日、特に問題なかった。

 姉弟がどこかへ出かけに行ったのでそちらを(うかが)うとそれぞれ防具屋と花屋へ向かった。

 少年が防具屋で少女が花屋。

 何のためかというとバイトである。

 防具屋に行った少年はその店の主人の指示を聞いて、防具を運んで店頭や棚に並べたり、入荷した防具を布で一生懸命拭いたりしていた。

 花屋に行った少女の方は店頭や店内に花を並べたり、飛び出ている葉や茎などを切ったり、水をやったりしている。

 どちらも売り子はしていない。

 それを夕方近くまでやり、店仕舞いまで続け、帰宅した。

 この街はギルドがないため防具屋や武器屋はそこまで数がないので彼が働いている時に防具を覗けたのは儲けたと思った。

 そんなによく観ずに買うからじっくり観ることが出来た。

 ここで勘違いしそうだが、決して冒険者が少ない訳ではない。

 もともと港へ行く通りにある街なので冒険者や商人はここで一泊、もしくは数泊していく。

 ではなぜそれらが少ないのかと言うと、それは物価が高いからだ。

 王都よりは低いがそれでも他の街よりは少々高い。

 理由の一つとして港街へ行く道中にある街なため港街で売られている他国の商品を置いていたりもする。

 それは港街と比べれば安く、他の街からすれば高価な値で売られている。

 さっき述べた防具屋や花屋で扱っていた商品の中にはアルタイル王国で見た商品が置いてあった。

 王都にも売っているのは知っているが価格が全然違う。

 だがそれでも高価故になかなか冒険者は手が出せず防具の調整くらいしか頼まない。

 まあそれでも防具はちゃんと売れているので儲けはある。

 しかしそんなんでは商売を続けていくのは厳しい。

 これが少ない理由なのだと分かったのは、四日後だった....

 花屋の方は特に言うまでない。述べた通りだ。

 そしてどうやら日雇いバイトだったようで報酬をもらうと笑顔でお礼をして、店を出た。

 その頃にはもう日が沈み始めていた。

 そしてだいたいその頃から騒がれる店が開店している。

 酒場が多い街故に多くの酔っ払いの姿や大声が聴こえ始める時間だ。

 道行く人の大半が酒に酔っているし、気が大きくもなっている。そのため中には道中で喧嘩している者までいる。

 その周りにも結構な人集りが出来ている。

 心配で二人から目が離せなかったが、さすがと言って良いほどこの街に住んでいる人間なため絡まれることなく家に着いた。

 子どもだから絡まれないということはない。現に俺はよく絡まれる。

 ギルドなどに行くといっつも何人かに絡まれる。

 関わると面倒なので無視するとさらに絡んできたり、中には殴りかかって来るやつもいる。

 そういう場合も無視である。

 レベルが上がったせいか絡んでくるやつらのパンチやキックではほぼ痛みを感じなくなった。

 なので血すら流れない。

 相手も数発殴れば気が済むので大人しくサンドバックにされている。

 だけどキリたちに絡んだ場合は別だ。

 彼女ら負けるとは思っていないが魔道具で動きを封じられる可能性もあるので基本的に俺が相手している。

 触れば相手は動けなくなるのだからそれだけで良い。

 何もさせないし、何も出来ない。これがベストなのだ。

 さすがに子どもーこっちの世界では成人超えているがーに武器を向けるということはない。

 ギルド内では、だが。

 それでも俺はやることは同じだ。何もさせないし、何も出来ないようにするだけ。

 っと、話が()れたがとりあえずこんな感じで特に何もなかった。

 家に帰る前に少女が食料を買い、三人でそれを少しずつ食べる。

 食べた量は成長期真っ盛りの二人には到底少ないであろう量。

 .....他人(ひと)のこと言えない、か。

 それを食べた後は母親と笑顔で話をしてから床に着いたので俺も寝る。


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