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「一つ聞いておきたいんだけど。」
「なんですか？」
「ステータスを見ることって、できるか？」
・・・・・・
妙な間が空いて
「ステータス、ですか？でもなんで・・・」
ソラの頭には、本気で？マークが浮かんでいた。ので、説明する。
「えっと。こういう異世界転移のテンプレとして、ステータスを見ることができる、っていうのがあるんだ。だからだよ。」
この時、俺はこのテンプレって単語一つで、説明できたと思っていた。が。
「テンプレって、なんですか？」
・・・・・・
「え、知らないの？」
「知らないです。」
うぐぐ・・・どうしよう。まさか知らないなんて。でも、12歳って、言ってたな。小6か・・・。確かに俺も、小学生で異世界モノをよんだなんて記憶は、ない。テンプレを知らなくても無理はないということは、考えられるが、かといって、俺自身、テンプレってものを、正しく伝えられるか・・・自身がない。
散々考えて出した答えは、
「ま、気にしなくていいよ」
の一言だった。
「教えて、くれないんですか？」
「・・・・・・」
説明できるだけの知識がないのだ、とは言えなかった。
