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「疲れた。」
そう言いながら、ベッドの上に軽くダイブする。
なんか・・・そんなにふかふかしてないな・・・
まあ、そんなことはどうでもよくて。
「ソラ君。」
向かい側にあるベッドに座っているソラに話しかける。
「何でしょうか。」
「んー・・・まあ、今回のこの出来事。ちょっと整理しておきたいかなって、思ってさ。」
「冷静なんですね。」
「どうした。調子悪いのか?」
さっきから、ソラの声のトーンが低いと感じて、聞いてみる。
「だって、何が何だか、訳が分からないから。急にこの世界に連れてこられて、魔王を倒せ、だなんて。そんなの・・・」
そのまま、黙ってしまった。
そんなソラを見かねて、こちらから話しかける。
「・・・正直いうと、俺だって不安でいっぱいだよ。本当に。急だったもんな。いろんな情報があって、こんなのテンプレ知ってるからって、きっちり対応できるもんじゃないな。」
少しの間、沈黙が訪れて、
「でも。」
「俺は、そんな状況だからって、何もしないなんて選択はしたくない。確かに、今は、普通じゃない。あり得ない。でも。何か、できるはずだ。何か・・・。」
言葉に詰まってしまった。次の言葉が出てこない。
「それが、状況整理ってわけですか。」
そんなとき、ソラが言葉を発した。
「・・・そうそう!それだ!」
「ま、こんなもんかな。」
机の上にあったペンとノートを使って、いろいろまとめてみた。