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空は、  作者: くーべる
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33

「さ、どうぞ。」

そういって目の前にコップを置くと、向かい側の椅子に座る。

このコップの中身はなんだろうか。湯気が立ち上っているが。

コップを持ち上げ、鼻を近づけてみる。

鼻を通り抜けるこの香りは……レモンかな?

確認して、机の上にコップを戻す。

「あり?飲まないの?」

自分の分を飲んでいる彼女が質問してくる。

「まだちょっと熱すぎて飲めないです。」

「ふーん、猫舌ってやつ?」

「そうなんじゃないんですかね。」

猫舌がどういうものか詳しく知らないため曖昧に返す。


「じゃあ話を始めさせてください。」

「なんでもどーぞ。」

とりあえず最初に聞きたいのは、

「あなたの名前を教えてください。」


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