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空は、  作者: くーべる
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24/33

23

その2日後。僕は、ルタさんの試練についていくことにした。

村から少し歩いたところに洞窟があって、その奥に火の精霊がいるという。

それにしても。


「そんな薄着で大丈夫なんですか?」


ルタさんの服装は、家の中にいた時と同じ白い服1枚。白い髪もそうだけど、雪と同化してわからなくなりそうだ。


「ま、慣れだよ慣れ。それに、種族のこともあると思うよ。私は狐族以外のことを知らないからなんとも言えないけど。」


よし。僕も装備はこれでいいな。


「準備オッケーです。」


「よし、行こう。」




洞窟までの道のりも、洞窟に入ってからも、特に危険なことには出くわさなかった。

あっという間に、洞窟の奥に到着した。

これまで訪れた水、木の精霊の場所とほとんど違いはない。

学校の体育館くらいあるこの広場で、たぶんアレをすることになるのだろう。


「火の精霊、ミカ様。この狐族ルタに試練をお与えください。」


そういうと、あたりが光に包まれ――――――小さな女の子が現れた。

低い背。僕より低いんじゃないだろうか。長く赤い髪に吊り上がった青い瞳は大きく、なんというか気が強そうな感じがすごくする。


「わたしを呼んだのは、お前か。」


ルタさんを指さしながら言った。


「はい。」


「狐族……。なるほどわかった。」


ルタさんから聞いた話だと、あの村のヒトたちは試練でこの精霊と関わりがある。この流れはもうお決まりなのかもしれない。


「が、そっちにおる小僧はなんだ?」


こちらに指をさされる。


「僕はソラ。魔王討伐のため、あなたの力を借りに来ました。」


そういうとミカ様(?)は目を細め何かを考えるように、


「魔王……?なるほど。わかった。」


今度は何がわかったのかわからないが。

「じゃあ、まずはそっちの女。そいつの試練から行う。ソラは見学でもしてな。」


いきなり呼び捨て。性格きつそう。


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