表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空は、  作者: くーべる
1
2/33

1

背中に冷たさを感じる。おかしい。

目が覚めるのはいつも布団の上。冷たいなんて感じたことは一度もない。

それに、固さも感じる。まるで、石の床に寝そべっているような・・・・・・。

ゆっくりと体を起こす。寝起きのだるさはあるが、だんだん意識もはっきりしてくる。


「・・・・・・。」


あたりを見渡す。いつもと目に入ってくる情報が違う。見慣れている自分の部屋じゃない。

そこで初めて、この状況に危機感を感じる。


「どこだ、ここ・・・・・・!」


目が覚めたら、知らない場所にいる。そのことだけで、頭が回らなくなりかけていた。その時、


「!」


人が寝ているのを発見した。

人がいる。それだけで少し安心する。なにか知っているかもしれない。悪いけど、起きてもらおう。いや、起きてもらいたい。


「あの、すいません。」


強めに体を揺さぶる。


「う、うぅん・・・・・・。」


小さいな。小学生くらいか・・・・・・? なんて考えていると、その子どもが体を起こした。


「ふわあああ」


大きな欠伸をしながら、目をこすっている。そして、あたりを見渡しながら、


「ここ、どこ?」


そのままこちらのほうを向いて、俺と目が合う。その子は目を大きく開いて、


「だ、誰ですか、あなた。」




どうやら、俺と同じらしい。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ