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空は、  作者: くーべる
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「と、いうわけで。」


翌日。食堂で昨日考えたことを王子に話した。


「この城から出て行かせてもらえませんか。」


お願いをするような形で言う。

王子は目を閉じ、しばらくして目を開けると、言った。


「それは許可できません。」


しばらく間を空けて、続けた。


「あなたが無能力だということは、先日分かりましたが、私はそうだとは思っていません。あなたの中にはちゃんと力はある。ただ、今は何か問題があって使えない。そうは考えられませんか。」


大体言いたいことは分かった。つまり、


「ゆっくりと時間をかければいい。焦る必要はありません。」


と、いうことらしい。




その日は、王子との会話はそれだけだった。

昨日と同じように授業を受けるだけ。これも大切なことだとは思ってる。でも・・・・・・。


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