3戦目
にじファン、閉鎖しちゃうみたいですね
自分も色々と二次創作は書いてたんですが…困ったものです
けど、皆移転移転ってせっせと準備してるけど。どうせ法でいつか規制されるんだし、オリジナルの構想考えた方がいいと思うけどなぁ…
っと言うのは、二次創作をもはや書くのを諦めたレベルに書いていないあしゅきでした
…人に言える立場じゃなかった
それじゃあ本編をどうぞ!
慣れとは、非常に恐ろしいものだと思う
見るだけで恐怖を感じた凶器も、一週間毎日見れば慣れて触れるものだ
馴染みにくかったクラスメイトも、一週間毎日顔を合わせていれば慣れて会話もできるものだ
あの女の隣だって、嫌だけど一週間毎日いれば…
「朝から鬱陶しい顔をするな。気分が悪くなる」
「…」
慣れるはずなんてなかった。寧ろ日に日に暴言が酷くなっていってる気がする
朝のHR前、僕は自分の席で重いため息を吐いた
鈴川学園。日本でも結構有名な農業校、優しくも厳しい自然に囲まれた山に建っている学園
主に農林学とバイオサイエンス学を推しており、学科もそれに基づいたものになっている
生徒数は約1000人とかなりマンモス校でもある
その歴史は特に深くもなく、浅くもない。そういえばこの前テレビで『祝、20周年!』とか言ってた気がする
そんな学園でも過去に遺伝子操作で七つ葉のクローバーを作ったことがあり、校章にもなっている
しかし、この学園が有名なのはそこじゃない
『戦争科』
そう、この学園が有名なのは日本で唯一学科として戦争科がある学園だからだ
戦争科のために本校舎とは別に、分校舎が建てられるぐらいだ
先程生徒数は約1000人と言ったが、七割は戦争科所属で、分校舎にいる
「オーッス。おはようさん」
「ちょっと黙ってて、今僕大事なこと考えてるから。邪魔しないでヤス」
「?おう」
……そもそも、戦争科とは何か。それを説明する必要があるだろう
戦争科とは、相手との協調性を高め、努力の大切さを学ばせ、そして冷静に判断できる能力を培わせるために作られた世界的に有名な学科だ
今から少し前のことだ
世界では太平洋戦争に負けるとも劣らない大きな戦争が起きた
原因は、レジスタントが起こした一つのテロ。それは、世界に次々と飛び火した
世界中が、戦火に巻き込まれた。しかし、そのテロは僅か一年で終戦を迎えた
されど、その犠牲は少なくはないものだった
世界は、これの再発を恐れた
世界は互いに手を取り合い。再発した場合の時のために戦力増加を目指した
それで生まれたのが戦争科。というわけだ
そんな戦争科だが、名前から分かる通り。勉強内容がひと味違う、そこが違うということは、ひと味違う奴しか集まってこないということだ
では、ここで少しではあるけど僕の知っている限りのひと味違う奴を紹介しよう
「…もういいか?」
「ああ、うん。いいよ。おはようヤス」
「おう!おはよう!」
こいつは"ヤス"。因みに言っておくが、これはアダ名であって本名ではない
何故こんなあだ名になったかと言うと…ただの直感で、別に他意はないんだ
見た目はどこからどう見ても普通。髪は赤くて、オールバック。顔付きは人付き合いしやすそうだ
しかし、ヤスもひと味違うところを持っている。それは
とてつもない、バカだということ
「バカじゃねぇ!」
「じゃあこれは?」
紙→『唯々諾々(いいだくだく)』
「ゆいゆいわかわか」
…と、このようにこんな問題ですら解けないのがコイツだ
ひと味違うだろう?
っていうかお前、わかわかってまさか若〇のことを言ってるじゃ…
「…ホントにヤスちゃんはドアホねぇ…」
「んだとゴラァ!」
「おはよう。カマ」「ええ、おはよう」
「無視すんな!!」
ヤスに素晴らしいほどのスルーをしてくれた『彼』は"カマ"
なびく艶のある黒髪。整った顔立ち。身長は僕より2頭身ほど低く、制服はセーラー
どこがひと味違うかはもうお分かりだろう
そう、カマはどこからどう見ても女の子なのに、自分は男だと言い張るのだ
恐らくあれだろう。性同一障害という奴だろう。僕は彼を暖かい目で眺めるのが日課になりつつある
「…何やら嫌な視線を感じちゃうわね…!」
「き、気のせいじゃないかな?アハハ…」
危ない危ない。怒られる所だった
これからは自重して、本人の目の前にいるときはやめよう。うん、そうしよう
因みに、趣味はイケメンウォッチらしい。そのため、休日はよく出掛けるのだとか
うん。どうでもいいね
ひと味違うだろう?
「…まぁいいわ。そういえばぼっちゃん」
「ん?どうしたの?」
ああ。そういえば、僕自身の紹介はしてなかったね
僕は"僕"。それ以上でもそれ以下でもないし、これ以上教えるつもりもない
とりあえず、好きに呼んでね
じゃあ、次は僕の容姿について紹介
髪は日本人らしい黒髪、そして短髪でツンツン。これ、結構セットするの大変なんだ
顔は良い…と言っていいのかよく分からないけど。母さん曰く昔の父さんそっくりらしい
まぁ、つまり良いらしい。モテたことも告白されたこともないけどね
身長は169と平均ぐらいだ。あと少しで170なので、牛乳を忘れずに飲んでおきたいところだ
はっきり言おう。僕は普通だ
ヤスのようにバカなわけでもなく、カマのように性同一障害でもなく、隣の女のように狂暴でもない
どこにでもいる一般人。それが僕だ。ただちょっと、昔の親からの修行のせいで接近戦が出来るだけだ
「…それがおかしいってことになんで気づかないのかしらね。この子は」
「あーあー!聞こえなーい!」
趣味は畑いじり。あと、森林浴。そんな感じかな
それが、僕だ
と、その時。全国共通のチャイムがなる
これを聞くとダルさと疲れが出てくるのは僕だけじゃないはず
席が比較的遠い僕らはまた後で、と自分達の席に戻る
「ふぅ…」
席に戻る。あとは担任が来るのを待つだけだ
…あの先生は基本来るのがいつも遅いけどね
「…おい」
「…なに?」
唐突に、隣の女が声をかけてくる
非常に、とはまでは言わないが、珍しいことだ。拾い食いでもしたのだろうか
「…お前、アイツと仲良さそうだったな」
「アイツ…?……ああ。カマのことか」
隣の女がクイッと首の動きで廊下側を指す
指した方向には、他の生徒達と楽しそうに会話をするカマがいた
…少し羨ましい。っていうか羨ましい
ここにいると隣の女の厳つさのせいで誰も喋らないから、学生らしい会話というのが中々できないからだ
皆怖がって縮こまってしまってるんだ。こいつのせいで
…そんなことは置いといて
「そりゃあいい奴だしね。どこぞの誰かと違って」
「…そうか」
珍しい。売られた喧嘩は買う、が主義みたいなこいつがつっかかってこない
……本当に何か拾い食いでもしたのではないだろうか。本格的に心配になってきた
いや、ある意味いいことなんだけどね
「よぉーす、諸君おはよう」
ガラッ、と扉がレールを伝って開く音が教室に響く
その中から歩いてきたのは僕らの担任"ダルさん"だ
「あー、点呼は…いいか。それじゃあ、今日の予定…はないか。ああ。そうそう。あれね、体育は教室だってさ。ちゃんと用意しておくようにだってさ」
相変わらずやる気がなくダルさが伝わってくる声で教卓に立ったダルさんは、いつも通り点呼などせず喋っていく
…けど、ダルいからって所々省くのだけはやめてほしいな
現に今だって体育の用意言ってないし。それで怒られるのは僕らなのに
「んじゃ、HR終わり。また終礼にねー」
そう言って、ダルさんは足早に立ち去って行った
授業の五分前、相変わらずあの人のHRは終わる早い。けど、ぐちぐち長いこと言われるよりは断然マシかな
僕はそう思って、授業の用意をせっせと始めるのであった
廊下からの視線に、気づくことなく
今回の反省点
詰 め 込 み す ぎ
ク ソ 文 章
次こそは、次こそはギャグを…ッ!
それではまた次回!