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1戦目

初めましての方は初めまして。そうでない方はそうだよ、俺だよ!!!


どうも、あしゅきです


今回、またまた懲りずに新作を出してしまいました。本当すいません


とりあえず、こっちでも頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします!


それでは、どうぞ!


※見直したら現実的にあり得ない行動をしている部分があったので修正しました。また、それにともない矛盾している文章も修正しました

戦争…国家 もしくはそれに準ずる組織が軍事力・武力を行使し、 作戦・ 戦闘 を組織的に遂行する行為および 状態である。つまり、 軍事力・武力を使用する外交の一種である



また、学科の一つでもある



―☆―



ああ、どうしたこんなことになったんだろう…



テスト用紙を前に、鈍く光る黒いモノを持った僕は心の中で激しく嘆いた

カチ、カチ、と静かな試験会場に秒針が刻む音が響く

チラリと、前方にかかっている時計を見る

時刻は9時27分。受験開始まで、あと三分といったところだ



僕はごく普通の中学三年生だ。これと行った特技もないし、得意な教科もない

平々凡々という言葉が一番似合う男だろう

そんな僕はここ『鈴川学園』の農業科入試会場にいる

―――はずだった

もはや僕の心境を埋め尽くす言葉は一つ

どうしてこうなった



そして、会場も緊張で埋め尽くされる

冷戦状態とはまさにこのことなのだろう。全員が全員殺る気満々でにらみ会う

挟まれている僕としてはたまったもんじゃない

今すぐここから逃げ出したい衝動にかられるが、それも出来なさそうだ

チラリと、今度は二つある出入り口の方を見る

出入り口にはいかにも強面のお兄さん二人が立っている

しかもその手には銃……恐ろしすぎて逃げる気も失せる



そうこうしている内に開始まで残り一分をきってしまった、会場には更なる緊張感が流れる

本気逃げたい帰りたい。お家に帰してと大声で叫びたい。プライド?そんなものより平穏をください

カチャリと、誰かが鈍く光る物を握りしめる音がする

続いて、ガキンッ!と誰かが鈍く光る物を弄くる音がする



僕は握っている物を見る。それは今ここにいる全員も握っている物



黒く、鈍く光る物。本来は人を殺めるために作られた、人類の叡知の結晶の一つ





「それでは、始めてください」



そう、教師が言った時だった



人を殺める人類の叡知は、今



火薬の匂いと共に、弾を撃ち出した



と、同時に。目の前にあった机がひっくり返る



それが、開戦の合図だった

次々と長机はひっくり返り、一時的なバリケードとして弾を防ぐ

時に励ましの声が聞こえ、時に罵声が飛ぶ



そんな中、僕は何をしていたかというと。ただ、呆然としていた

状況が一切飲み込めず、只々呆然としていた

そんな時、向こうの方で銃口がこちらに向けられるのが見えた



あ、これはヤバい



そう思った時には、既に引き金は引かれていた



「何をやっているんだ!!」



そんな声が投げ掛けられたと思った時、既に僕はバリケードの中にいた

目を白黒していると、目の前の一人の女子生徒がスゴい形相で僕を睨んでいる

僕が何かしてしまったのだろうか?とりあえず、助けてくれたであろう女子生徒にお礼を言おう



「あ、ありがt「謝罪はいい! 早く撃て! 出来ないのであれば死ね!」…」



なんとも口が悪い子である。男勝りな子とはこの子のことをいうのかもしれない

いやしかし、今はそんなことを気にしている場合ではない

向こうはこちらを倒す気で来ている

ぶっちゃけここで倒れた方が早く済むのだが、それだと恐らく浪人と化してしまうだろう

中学浪人なんて、死んでもゴメンだ。浪人になったら…



「趣味の一つも出来やしない!」



僕は教師に渡された銃を構え、引き金を引いた



ガゥンッ!とその威力相応の反動が僕の全身を襲う。ハンドガンだから、そこまで反動は無いけどね



しかし、弾はあらぬ方向へと飛んでいき

名も知らぬ受験生の頭部に直撃、受験生はその場に倒れた



……………忘れてた、僕って銃はからっきしなんだった。ゴメンね、名も知らぬ受験生

僕は心の中で、そっと謝罪をした



「…銃もまともに撃てないのかお前はッ…! もういい! 下がってろ役立たず!!!」



何故か怒り狂っている女子生徒が僕を押し退け、銃を撃つ

何故怒っているのか、僕には理解の範疇を越えるけど…それにしてもスゴい

何がスゴいかって、命中率だ。彼女は撃った弾を全て相手の額に当てている

彼女の腕に驚くべきなのか、それとも狙いをつける早さに驚くべきなのか…とりあえず、驚いておこうと思う



そんな中。気でも狂ったのか、一人の男子生徒がナイフ一つだけ持って突っ込んでくる

こちら側の何人かで集中的に撃ちまくるが、当たっても当たっても男子生徒は倒れない



あ、言い忘れてたけど。武装は全て非殺傷で、当たっても死にはしないよ。ただ、気絶はするだろうけど

例え撃っているのがゴム弾であろうと、当たれば気絶するぐらいの痛みはある

それを幾らか食らっているのにも関わらず気絶しない男子生徒はスゴいのか、ただ狂っているだけなのか、それはわからない

けど、このまま彼が来れば面倒なことになるのだけは分かる



だからと言って、僕に何が出来るはずもなく。僕は只バリケードに隠れていることしか出来なかった

やがて集中放火を受けた男子生徒は、奮闘虚しく、その場に倒れた

お疲れさま



「後ろ貰ったぁッ!!」



しかし、厄介事は次々と起こるわけで…今度は一人の女子生徒がこちらの背後から突っ込んでくる

銃は既に弾切れになったのか、手にははナイフ一本。先程の男子生徒と同じ感じだ



「ッ! チッ」



男勝りな子は即座に後ろを向いて、女子生徒に向かって発砲をする

しかし女子生徒はそれを近くにあったバリケードに素早く入り込み凌ぐ。凌いだと思えばまた突っ込んでくる。ごり押しにも程がある

男勝りな子もそれに対応して脚を狙おうとするが…



カキンッと、虚しい音が響く

弾切れだ



「なっ! こんな時に…!」



彼女は急いでリロードしようとするが、それよりも女子生徒の方が速かった

女子生徒はもう片方の手で持っているナイフで僕を切りつけようと振りかぶる!



…ってなんで僕!?



「うおおおおお!?」



その手を降り下ろす前に、僕は女子生徒に突っ込む

とりあえず、動きを止めて周りの人に倒してもらおうと考えたからだ



「ッ! チィ!」



女子生徒はナイフを振りかぶった手を一旦降ろして、懐から取り出した銃を僕に向ける

どうやら念のためにもう一個持っていたみたいだ。いやぁ、一本取られたなぁ。ハッハッハッ

―――笑えないよ

距離はもう一メートルもないかもしれないという時に、女子生徒は僕に向かって発砲する



「あっ…ぶなッ!?」



まさに奇跡。なんと弾を避けれてしまった。撃った本人も、狙われていた(?)本人も驚いているが。一番驚いてるのは、避けた本人だと、声を大きくして言えるだろう

が、なにはともあれチャンスだ。今のうちに女子生徒を拘束しないと――

そんな僕の脳裏に、一つのヴィジョンが走る



「ッ!!」



体が勝手に動く

まず懐に潜り、伸ばしている腕を掴む

次に自分の足を滑らせるように彼女の足に当て、彼女を宙に浮かす

さらに、隙だらけの腹部に肘内をし、さらに浮かばせる

そして、彼女の腕を両手で掴んで、思いっきり投げ飛ばす!



投げ飛ばされた女子生徒は、向こうの方のバリケードに頭から突っ込み、派手に長机を壊した

……正直何が起こったか全くわからなかった。ただ、今の動きからは懐かしい何かを感じた

――それにしても、あの女の子大丈夫かなぁ…ちょっとやり過ぎたような気もするなぁ…



「…お前…」



震えたような声で、男勝りの子は呟く

どうやら無事だったらしい。けど、一応大丈夫かどうか聞いておこう



「あ。大丈夫? いやぁ、さっきのは危なかった―」



よ。と言おうとした時、彼女は僕の額に銃を突きつけた。それも、スゴい形相で

僕がなにかしたのだろうか、とりあえず体の震えが止まらないからその銃はしまってほしい



「……下がってろと言ったはずだ…! 銃もまともに撃てない奴が前線に出るな!」



「なっ!? あれは仕方ないでしょ! 向こうが突っ込んできたんだから!」



「黙れ。避けることは出来たはずだが、どうやら貴様はそんなことも出来ない能無しのようだな」



カッチーン! 頭にきた! 今までは女の子だって、そういう子なんだって我慢してたけど、今回は許せない! 我慢なんて出来るわけがない!!



「な、なんだと!」



「もう喋るな能無し。貴様などと言葉の一つも交わしたくない!」



こ、こいつ…!

戦闘なんてほっといて、僕と彼女は、壮絶なにらみ合いを始めた



キーンコーンカーンコーン…



とその時。取り付けてあるスピーカーからチャイムが鳴り響く

こんな状況を体験したことなどないけど、そんな僕でも分かる。これはきっと、終戦の合図だ



バァンッ!と、扉が勢いよく開く音がする

驚いて出入り口を見ると、一人の男性が立っていた



「やぁやぁ初めましての子は初めまして、そうではない子はごきげんよう! そして立って聞いてる諸君、おめでとう! 君たちは合格だッ!!!」



―――は?




こうして、対して何もしていないはずなのに何がなんだかわからないうちに、僕は戦争科入試試験に合格してしまったのだった



これが、僕の災厄の始まりである

今回の反省点


文 章 力


駄 展 開

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