0047 黒球
空気が揺れているのを肌で感じる。
「誰か止めろぉぉぉ!」
「血斬り!」
俺は、ワイバーンの首元に向けて血斬りを放ち、見事阻害した。
さっきのは魔法か?スキルか?どちらにせよ、とてつもない効果を持っているのは確かだろう。
「このワイバーンがあの技を使えるって事は...」
後ろを見ると十数体のワイバーンが全く同じ技を放とうとしていた。
「勿論全員使えるよなぁ!」
「紅蓮の理よ、彼の者を燃やせ!ファイアーボール!」
ミンナの魔法!おかげで数が減った!
「血斬り!」
俺も援護するが、数が減らない...
ワイバーンをよろけさせる事なら出来る。だが決定打にならない!
それでもワイバーンをよろけさせる事ができるのは...
「母なる女神よ、我が同志の手助けを祈る!オフェンスアップ!」
白魔導士のヒラの攻撃支援魔法(何気に見るの初めて)のおかげだ。
俺はすぐにフローラの元に駆け寄る。
「さっきの黒い奴なんだ!?」
「多分、ワイバーンの固有魔法だよ...」
固有魔法...ワイバーンだけが使える魔法か。
「効果は?」
「体の自由を奪われる」
チートかな?まぁ俺が言えたことじゃないけど...
「どこで知った?」
「何かの書物で...」
確信があるわけじゃないけど恐らく事実だろう。書く側に利益がないからな。
そこに花火が、上がる様な音が聞こえた。
「ッ!」
黒い球が打たれた!でも上に向かって打ってるんだが?
ボンッ!
黒い球は遥か上空で破裂。黒紫色の雪の様な物が降り注いだ。
「う、動けない!」
見ると、フローラが地面に這いつくばっていた。他の皆んなも同じ様な状況だ。
その光景は圧倒的に異質だった。
「ザックたち!何か...魔法とか使えないか!」
「だ...め...魔力の、行き、渡りが!制限されて、る...」
畜生!あいつらとんでもないもん打ちやがった!
!?なんでワイバーンも打った奴以外這いつくばってるんだ!?
あれ?そういえば...
なんで俺も効果がない!?




