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0003 鬼ごっこ

「ハァハァ...」

まずい。もう息があがってしまった。

体力に関しては、あっちの方が上。

このままじゃ追いつかれる!

クソッなんなんだよ!すみません調子乗りすぎました!とか言ってる場合じゃねぇ!死んじまうぞ!

でもまだ距離があるはず...

後ろを振り返った。...すぐに前を向いた。

ダメだあんな形相で追いかけてるのをじっと見てたら泡吹いて倒れる自信がある!どっからその自信が出てくるんだよ!とか言ってる場合じゃねぇ!何回やってるんだこのやり取り!

ん?あれって...火?人がいるのか?

でもまだゴブリンの可能性があるし...

人影?人いるじゃん!

よっしゃあの人に助けてもらえば...

「すみません!助けてください!ゴブリンに襲われてるんです!」

「えー?疲れてるのに...」

若い女性?ってそんな事言うなよ...

ドチャッ!

後方、肉と骨と内臓が潰れた音がした。

え?

思わず振り向いた。

1人を残して全員がR18レベルの汚い死体がグチャグチャになっていた。

「スキル生成か...」

後ろから声がした。

さっきの人か。ってなんで俺のスキルを?

「あの一体は、自分で倒せるでしょ?」

え、でもノックバックでで倒せるか?


《スキルを作れるようになりました。》


もう1日たったのか?まだ夜だぞ?

まぁいいなんでもいい攻撃できれば...いやただ攻撃するだけじゃつまらない。こいつら俺に恐怖を教えやがった!欲しいスキルは...

()()()()()()()()()()()()()()()


《スキル:血斬(ちぎ)りを作成しました》

《攻撃的なスキルのため試運転に主人の許可が必要です》

《発動しますか?》


当たり前だ。

手が勝手に動き手のひらを上にすると回転する血の刃が現れた。

やり方が脳みそに飛び込んできた。

俺は、血斬りをゴブリンに向けてぶん投げた。

血斬りは、飛んでいきゴブリン胴体をゴチャゴチャと音を立てて真っ二つに切り開いた。

ゴブリンは、声にならない悲鳴をあげて死んだ。

「へー。強いじゃん」

女性は、そう言った。

助けてくれたのは、いいんだけど...ちょっとうざいな。俺のことなめてる。

「君、町を探してるんだよね?」

「?まぁそうですね」

「なら向こうに歩いて行って二日ぐらいであるよ」

俺は、彼女が指差している方向を見た。

ありがたいけど...

「あの...」

と言いかけたがもうそこに彼女は、居なかった。

消えた?いやあのゴブリンを一掃できる強さだ。どこかに行ってしまったと考えるのが一番(異世界で)現実的だろう。

...不思議な人だった。

またどこかで会えるかな?

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