0002 ノックバック
...
最っ高じゃないか!
俺は、こういう異世界ものが大好きなんだ!
早速スキルを量産しよう!
えーとじゃあ...
瞬間移動とか?
《1日の作成可能数の上限を超えています》
作れないんかーい
1日にスキルは一個しか作れないのか。
まぁこういう大事な事を知れただけ良いとしよう。
それじゃあ街を探しに行くか
ググゥーーーー
腹から音がなった。
そういやこっちに来てなにも食ってないし一回死にかけたもんなぁ...
まずは食料を探すか
森に何かの実がなってそうだから草原から離れないように森と草原の境目を歩くか。
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お、早速実がなってる。
赤くて丸い。りんごみたいだ。
手をっ...伸ばしても届かない。
木の枝でつつくか?
ツンツン...
そりゃあなんも起こらんよな。
そうだ!ノックバックを使えばいいんじゃないか?実が潰れない事を祈って...
ていうかどうやって発動するんだ?念じるとか?
くらえノックバック~
その瞬間りんごが5m程吹っ飛んだ。
おぉ実が潰れずに出来た!...そのまま木に引っかからなければね...
どうにかして取れないか?吹っ飛ばす角度を決めるとか...
物は試しようだな
俺の方に吹っ飛んでくれよ~
そう思いながらノックバックを発動させる
「ノックバック!」
その瞬間こっちに向かって来た。
喋った方が発動が楽だな。ってなんでこっちに向けて発動したんだろ...ぶつかる!
ゴツッ
低く鈍い音が俺の頭に響いた。
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「んんっ...って寝てた!?」
まずい気絶してたのか?辺りは、暗くなり始めてる!あ...
頭にぶつかったりんごに目が行った。
少し戸惑うも口にした。
シャク...
うん普通に美味い。ちょっと自然っ!って感じがするけど...
ってこんなことしてる場合じゃねえ!暗くなったら...
とんでもない魔物が出るかもしれない!そうなる前に...なにをすればいい!?
な、なにかないか!?こん棒とかそこら辺に落ちてない!?初歩的な武器だろ!?
!?...あそこって
火だ!火がある!
人がいるに違いない!
俺は、異世界にいるということを忘れて全力で走った。走り続けた。
!?人間じゃない!?
あの緑色の肌、貧相な服装、長い耳!
ゴブリンだ!
今なら気づかれづに逃げれるか?
ドッ!
スライムにぶつかられた!?
今ので気づかれたじゃねぇか!
クソ!
俺は、ひたすらに逃げてそれをボロボロの剣や弓を持ったゴブリン共が追いかけてくる。
大丈夫だ。俺の方があいつらより少し足が速い。あいつらを巻く事ができれば...
俺の勝ちだ!