0011 モザイク
使うスキルはモザイク!
こんなカスみたいなスキルだけどカスかどうかは使い方次第だ!
まず作った時の事を振り返ると空中に浮く板が出てきてそれを通して見るとモザイクがかかるという仕組みだった。だからこれをワイバーンの目に当てれば...
「モザイク!」
ギャアアアア!
視界が荒くなって混乱してる!今の内に攻撃だ!
「血斬り!」
ギン!
駄目だ!威力が足りない!皮膚が硬すぎる!なら...
「鱗化!」
ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!
これもだ!向こうの方が硬い!残るのはノックバック。こんなんでワイバーンを倒すなんて出来るのか?て、危な!
ドンドンッ!
こいつ俺がどこにいるか分からないから地団駄起こして俺を踏みつけにする気だ!て攻撃来たぁぁぁぁ!
「ノックバック!」
ドッ!
ワイバーンは5m程吹っ飛んだ。
これどれだけ硬くて重くても効果は同じなのか!
...ならいいこと思いついちゃったかも!
「ノックバック!」
ワイバーンを上向きに飛ばした。
いけるぞ!これ!
とにかく上に!
「ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!」
まだだ!もっとだ!
「ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!」
まだ足りない!
「ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!ノックバック!」
これで時間を稼げた!
次は...
「ノックバック!」
足からノックバックをだして地面と反発!これで一気に加速が出来る!
まだ気を失っていない人!あの女性を助けよう!
「大丈夫ですか?」
「はい...」
見るからに冒険者...14、15ぐらいの若い女性仲間は...
冷たい...周りに炎があるから暑いのに...
まずい!ワイバーンがもう落ちる!あいつ、羽はあるけど視界が悪すぎて飛べないんだ!早くこの女性を抱えて...
「ノックバック!」
加速!町に戻ろう!冒険者ギルドに報告した方が良さそうだ!
「主人!お乗りください!」
「分かった!」
俺は女性を抱えたままガウに飛び乗った。
「町まで急げ!」
女性が気を失っている!出血が多い!放っておけば死ぬ!
ズドンッ!
ワイバーンが落ちた!距離があるからもうモザイクを維持できない!
早くしないと!