優等生イケメン男子校生と図書館は似合う
あの後、用事で出てくるという露彦さんと別れて、私は一人図書館へ来ていた。
露彦さんからのお願いを叶える為だ。
「つってもねえ・・・この辺りの伝承なんてどこら辺にあるんだろ・・・。」
私は広い図書館の中を一人さ迷っている。
一応、蔵書が多い方が良いかと思って、中央図書館の方へと来てみたけれど。
小説や絵本のコーナーは解っても、郷土史の資料となるとさっぱりだ。
来館者も多くて、パソコンで検索もかけられないし、受付の司書さんのところにも人が並んでいる。
「これは・・・一人じゃあどうにもならないんじゃあ・・・。」
調べものは得意な方だと思ってたんだけど。
私は漸く見つけた尾道の歴史に関係しそうな数冊を持ってテーブルへと座る。
目次を開いて関係しそうなページを探す。
露彦さんに頼まれたのは、学校周辺の山に残る、伝承を調べることだった。
「深郷山、高鉢山、竜王山・・・・・。うーん、無いかあ・・・。」
そもそも山についてが載ってない本の方が多い。
載っていたとしても、地形や植生についてで、伝承なんてのは全然無い。
完全に行き詰まってしまった。
机に伏せた時、私は小さく肩を叩かれた。
「あの、すみません。その本はもう読み終わりましたか?」
小声でも解る爽やかなイケボに顔を上げると、物凄いイケメンが私を見下ろしていた。
短くてすんません。
折角僕の推しであるあの人が出てきてくれたのでもうちょっと書きたかったんですが、家族の友達が泊まりに来るのでHP、MP共に実家の片付けに全振りさせられそうです。
僕の独断で、爽やかイケメンの脳内CVはとある巨大箱所属のENのVtuber呪術師さんです。
実は、全員決まってたりします。
脳内で喋りまくるので、登場人物全員。