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リヴィニア恋歌  作者: ゆえこ
一章・幼年期編
36/36

35.お上手ですこと

まるで終わったかのように更新が遅くなりました。

まだ終わってないです。すみません。

ちなみにこれまだ1章なのでまだ続きます。


そして更新遅れたのに若干短めです。

ちょいちょい魔力暴走を起こしかけていた王子の容態は、わたしと魔力の譲渡と循環を行うようになって落ち着いていった。そんなある日、王妃様からお茶会という名のお呼び出しを食らった。


「お茶会…ですか?」


「ええ、小規模でもいいの。そろそろ社交に慣れておく方がいいと思うのよね」


王妃様が言うにはお茶会を開いてはどうかというものだった。開くならまだおうちに帰れないので王城の一室を貸して下さるそうで…。


そういえばわたしは殆ど、いや、あまりお茶会やサロンなど同・年・代・が集う社交の場に出たことがない。大事な時期をベッドで過ごし、誰にも会いたくないと邸から出ることもなく、深窓の令嬢との噂が上がったとか上がってないとか…。そんなこんなでいつしか招待状も届かなくなり今に至る。


友と呼べるのはシーラくらいで唯一参加したお茶会はシーラが招待してくれたもので…。ぼっちではない、ぼっちではないけれど友達がいない!!味方作りは大事だけど友達だって欲しい!!って思うのはわたしが前世の記憶持ちだからかな?あの頃は美味しいお菓子やおすすめのお店、新作コスメや好きな人の話、ドリンクバーでお代わりしながら何時間も他愛ない話をした。楽しかったなあ。


この世界には身分なんてものがあるから唯一の友であるシーラもわたしには敬語だし、たっぷり遠慮されている。顔色を伺いながらご機嫌を取り、騙し騙され、出し抜き、出し抜かれる貴族の間で頭空っぽの会話なんてできないのかもしれない。


王宮に来てからはどちらかと言えば王妃様が開かれるお茶会や王妃様が好意にされているご婦人方のお茶会に連れられて行くので一枚も二枚も上手なご婦人方に玩具にされている感じだ。ホント王子とのことをアレコレ聞かれるのは勘弁願いたい。


お茶会かあ…。

んん?そうよ!わたしが開くのは同・年・代・のお茶会。

王妃様の元に集う屈強なご婦人たちじゃないわ!!まだデビュタントしていない、社交会の何ものにも染まり切っていない、親の言うことを聞くだけのお子様たちよ!!だったら私色(のお茶会)に染め上げればいいじゃない!!


この世界にはないスイーツを披露するいい機会じゃない!王城のシェフに思う存分腕を奮っていただきましょう!



**************



「聞いたよアリィ、お茶会を開くんだって?」


本日、第一騎士団の皆さんと魔物討伐という名の魔力発散に出かけていた王子が帰還早々尋ねてきた。


「はい、王妃様に勧められて。何分今まで社交の場に出たことがなく、知り合いといえばシーラ・ハレサス嬢くらいで…。これでは余りにも人脈がなさすぎるので」

王子の婚約者に人脈がない。これには自分で苦笑いするしかない。


「人脈なんてアカデミーに入学してからいくらでもできるんじゃないか?別に今しなくたって…」

「お言葉ですが殿下、他のご令嬢やご令息たちは既にお茶会や夜会など社交の場に出て交流されています。アカデミーに入学すればすぐにグループが出来上がるでしょう。そこにはわたしが入れる隙がなく一人あぶれて卒業まで一人寂しい学園生活を送ることに…」

入学から卒業までぼっち街道まっしぐらなんて悲しすぎる。


「アリィには俺がいる。俺にはアリィがいる。大丈夫一人じゃない、何も心配いらないよ?」

王子のこの発言でわたしは思い出した。王子は最近頑張って社交の場に出てるけど


この人、他人を信用できない≪セルフぼっち極み≫の人だった!


昔は傲慢で我儘、横柄な態度で他人を近寄らせない、ある意味わかりやすく他人を拒絶していた。

そんなハリネズミ気質は、王子の自覚を持ち、執務に携わるようになり、色んな人と嫌でも関わらなくてはならないようになって棘が取れたと思っていたけど、分厚い仮面を上手に被れる方向に成長していただけだった。


棘を潜めて、笑顔を張り付けて、穏やかに、人好きのする態度で接しながら、その実誰も信じることができず、他人との関りを煩わしく思っているのだ。


側近のグレイリヒトや護衛騎士のエルドレッド、見習い騎士のマティアスには心を許しているようだけど、本当のところは王子にしか分からない。


自分で言うのもなんだけど、わたしのどこにこんなにも人嫌いの王子に信用され好かれるところがあったのだろうか…。

王子が他人を信じられないなら無理に信用しなくていい。むしろ疑い、信用しないくらいが丁度いい。王子はこの国の王子、将来国王となる人だ。信用して騙されて失脚して命を落とすような事態が起こる確率の方が高いのだ。


貴族社会は情報戦、このままお茶会に呼ぶことも呼ばれることもなくお城に引きこもっていては戦う前から負け確である。

きっとこれはわたしが王子のためにできる数少ないことの一つだろう。


「殿下…わたし、頑張ります!」

わたしは決意を新たにお茶会に挑むのであった。



◇◇◇◇◇◇



お茶会を開くと決めてから目まぐるしく時間が流れた。

日時決め、招待客の選別、招待状の準備、テーブルと椅子、テーブルクロスやカトラリー、茶器やカップなどの選別に花瓶や当日活ける花、その他諸々の準備に当日出す茶葉の仕入れにお菓子や軽食をシェフと相談等々…。体一つじゃ足りないわ…。

これを王妃様は「そうね、お茶会しましょ♪」と軽くやってのけるのだ。


「つ…疲れた…」

今日も準備のため王城内を行ったり来たりで足が悲鳴を上げていた。


王子が来たらちゃんとする。


わたしはベッドにボスンと倒れ込み王子が魔力譲渡に来るまでだらけることにした。というかもう動けない。だけど流石にこんな格好は王子には見せられない。


準備は大変だけど予定通り滞りなく行えている…はず。明日は朝から………。

朝から…。

…。








「………ィ……」


んん…起こさないで…起きたくない…


「アリィ……」


…王子?そうだわたしをアリィって呼ぶのは王子だけだ。


「アリィ…大丈夫?」


ん?王子?


…。


…。


…。


「でででででででで…殿下!?」


飛び起きるとベッドの上だった。どうやらあのまま眠ってしまっていたらしい。

ドレスのまま寝ころんでいたので皺になっているだろう、頭だってきっとぼさぼさだ。

どうにか身を隠したいのに自分の体が邪魔で毛布を剥ぐこともできない。


取り繕う術もなく固まっているわたしの元に王子が近づき、わたしの足から靴を脱がせた。

「ちゃんと寝なきゃ疲れが取れないよ?」

そう言うとわたしの足裏をグイグイ押しだした。所謂足つぼマッサージだ。


「いっ!……」

痛いと叫ぶのをどうにか堪える。

しかし痛い。痛い痛い痛い痛い痛い。


「俺もね、爺さんたちにコテンパンにされた後こうされるんだ」

ってことは王子もこれが痛いって知ってるのね?


「大丈夫、痛いのは最初だけ。すぐに気持ちよくなるから」

嘘だ!足つぼマッサージはどうやったって痛いのわたし知ってるんだから!!


グリグリ、グリグリと王子は的確にツボを突いてくる。

普段はわたしに甘々で嫌がることをしないのに実はドSなんじゃない?


「ひぐっ…殿下…それ…やぁ………」

なんとかやめてもらおうと手を伸ばすも体が硬くて届かない。

余りの痛さに涙まで出てきた。


「ごめん」

一瞬ゴクリと唾を飲み込んだ様に見えた王子は一言そう言うと体を起こしわたしに口付けた。

何の準備もできていないわたしは王子にされるがまま舌を受け入れる。

クチュクチュと舌を絡められ耳に響く。

譲渡された魔力が全身を巡り体が熱くなる。

毎日繰り返すこの行為に慣れたのに慣れない。


体温が上がり気持ちよくなるこの感覚に慣れることができない。


ただ魔力譲渡を行っているだけだというのに、熱から逃れたくて身を捩る。


普段ならその程度の抵抗なんて抵抗のうちに入らない、とでも言うように魔力譲渡が続けられるのだがチュッとリップ音がし王子の唇が離れた。


「アリィは疲れてるみたいだから今日は俺が奉仕してあげる」

力が入らないわたしをゆっくり寝かせると王子はわたしの足元に移動した。


「靴下、邪魔だから脱がせるね」

王子の手がスカートの中に入り込み、ゴムトップに手を掛けるとスルスルと脱がせ、もう片方も同じ様に脱がされてしまった。

どう抵抗していいのか分からず、両手で顔を覆うことしかできない。いや、魔力譲渡を終えた時点でわたしの体には力が入らなかった。


別に全裸なわけじゃない、服は着たままだ。ただ靴下を脱がされただけ。


こっちの世界で足を見せることは殆どなかったけど、前世では10代の頃は海やプールに行ったし、夏は裸足族だから素足で過ごしたし、生まれつきこっちの世界の人と比べれば生足晒すことに抵抗はないはずなんだけど、なんだと思うんだけど、なにこれめちゃくちゃ恥ずかしい!!


普段隠してるところを好きな人に見られる。そんな羞恥心に体がさらに熱くなる。


「じゃあ解していくね」

王子の手が脹脛に触れ、いい塩梅の力加減で揉み解していく。


「んっ…」

酷使した足が王子に解され気持ちいい。

ってか何で王子は王子なのにマッサージが上手いのよ…。


「どう?気持ちイイ?」

両手で顔を覆ているので頷いて気持ちいいと答える。


「返事がないと分からないなぁ。ねえアリィ、気持ちイイ?」

そんなの恥ずかしくて言えない。なのに王子はどうしてもわたしに言わせたいらしい。

今日の王子はイジワルだ。


「ここはどう?これはどう?」

「ふっ……くぅん……」

漏れ出る声を抑えきれない。


「ねえアリィ、気持ちイイ?ちゃんと教えて」

耳元で囁かれ、耳朶を甘噛みされパチンと何かがはじけた。


「…ィ………っちイイ♡…………気持ちイイ♡」

王子の体が離れ、これで終わりかと思ったら

「じゃあ反対の足ね♡」


この後反対の足も揉み解され、めちゃくちゃ気持ちよくされ、デロデロに溶かされ、知らず知らずに眠り、起きたらすこぶる調子が良かった。

ただのマッサージです。ただのマッサージです(大事な事なので2回言いました)


お読み頂きありがとうございました♡♡♡






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