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女神降臨

しかし、彼女が油断した瞬間をシスティーナは見逃しませんでした――



 懐から小瓶――聖水の便を取り出し、カルラに投げつけました。


 私に気をとられていたらしく、カルラは、とっさに反応できずに、聖水を頭から浴びてしまいました。


 聖水は青い炎をあげて、高らかに燃え上がりました。


 その瞬間に青い炎が燃え上がり、カルラは魔族であることが、決定的となりました。

 聖水は、普通の人間には害はありませんし、モンスターなら赤く燃えます。青く燃えるのは彼女が協力なモンスターつまりは魔族である可能性が非常に高いのです。


 「ちぃ、油断しすぎたか!?」


「女神エリスよ、不浄なるものに裁きを、与えたまえ!」


 その瞬間、神々しい光が、あたりを照らし、まわりの冒険者達の姿を一変させました。

 彼らは皆魔族だったのです。


 中でもカルラはピンクの髪に赤い黒い衣装を身にまとっており、とても危険な魔族に間違いありませんでした。



「女神の罠か、くっ、あいかわず、賢しい(さかしい)手を使う。

 こうなったら、徹底的に抵抗させてもらうわ。

 出でよ、我が下部達、盟約に従い、召喚に応じろ!

 サモン・アビスゲート!」


膨大な魔力の発動、ここ数日間の間に準備でもしていたのでしょうか? 大がかりな、儀式めいた。呪術は黒い魔力をともなって、この辺り一帯を浸食していきます。


 そこら中に黒い魔方陣が、描かれていき、100体を超えるモンスターや魔族の軍勢が瞬時に召喚に応じました。


危機的状況に至っても、女神マリアは顔色一つ変えませんでした。


「フフフ、貴女(魔族)ごときが私に勝てるとお思いかしら? 天使降臨・許可を」


『許可します。 第三位天使団を派遣します。 健闘を祈っておりますよ、女神エリスよ』


「ええ、ご期待に応えて見せますとも、不届きな泥棒猫にはきついお仕置きがひつようものですものね、ええ!」


それまでの穏やかなエリスさまは一変して、表情を変えないものの、彼女はとても憎しみのこもった目で、カルラをみています。


天使降臨、天地創造、第三位天使団召喚、泥棒猫共を皆殺しにしなさい!」


その瞬間、大地が浮き上がり、浮遊島のようなものが形成されました。


 大人数の戦闘にうってつけのフィールドを即座に、つくりだしてしまうのです、とても恐ろしい力でした。 これが女神の力というものなのでしょうか?



「第一歩兵部隊侵攻開始、第二空挺部隊、爆撃を、第三、強襲部隊、各々を狩りなさい。」


「女神エリスをうちとりなさい。あの女神に一泡吹かせるのです。

 第一人狼部隊指揮官、カイル。 第二モンスター部隊、生き残った兵達に制裁を、第三、魔族部隊、圧倒的な力をみせてあげなさい!


 各指揮官が各々を鼓舞し、大規模な天魔大戦と呼べる戦いが幕を開けたのです。


 天使と悪魔、白一色の軍勢と、黒色の魔族達。

 陰と陽、黒白の、軍勢は互いにぶつかり合い火花を散らすのでした。


「こちらへ、システィーナ。 あなたには、今回の功績を踏まえて、私より神器を与えます。 神剣――ホワイト・エレメンタルソード(高貴なる白銀の剣)――


 これを使い、魔族・カルラを討ち取りなさい。

この剣には私の力を込めてあります。 必ず役に立つはずです。

 さあ、お行きなさい」


「エリスよ、感謝します。 では行って参ります。


 深々とお辞儀をするシスティーナを横目に、私はエリス様に問いかける。


「システィーナを一人で行かせることなんてできません。

 護衛の天使はつかないのですか? これではシスティーナは死んでしまうのではないでしょうか?」


「ふむ、確かにそうですね。

 あなた、名前は?」


「セリカと言います。 システィーナの娘です!」


「ではシスター・セリカ。あなたも同行しなさい」


「え、私ですか、私はまだ、先程ような戦闘をする力はないですが?

 きっと、システィーナの足を引っ張ることに――」


「俺からもお願いします。 システィーナを一人にすることはできない。

 俺も連れて行ってください!」


 そこでノアが割って入って来た。

 話の方向を、紛れつつあるのを感じ、私はギッとノアを睨み付けた。


 しかし、ノアは何処吹く風とばかりに、私の視線をやり過ごして、一歩女神様へと歩み寄った。


 それを見た、女神様は――


「いいでしょう、修剣士ノアよ、あなたとセリカを直ちにシスティーナの指揮下へと編成します。 この剣で邪なる物を討ち取りなさい。


 そういうと、システィーナに与えられた物とよく似た、白銀の剣が二振り眼前に現れた。

 それは意思を持つかのように、私たち二人の方へと移動して、手のひらへ収まった。


「ディバインソードです(神器の剣)――あなた達に強力な力を与えてくれるはずです。


 それがあれば並の魔族程度なら屠れる(ほふれる)でしょう」


 そう言って差し出された。剣を、手に収めながら、まずい展開だと思った。

 システィーナと、カルラを戦わせてはならないと、直感的な物で感じるのだ。

 それ以前にほぼ戦場となった、この大地で生き延びる事などできるのだろうか?


 突如として、放り出された殺伐とした戦場で、私は立ち竦む。

 足が震えるのを止めることもできず、戦慄した。

 この先に何が待っているのだろうと――


ちょっと、体調崩し気味で、推敲できてないかもです?(どこまで直してるのか覚えてない)

とりあえず、投下します。 後で直したりしたらごめんなさい。

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