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夢の話
…怖えぇ。これ程にない恐怖を感じた。
第一、起きたら雲の上って怖すぎるだろ!
俺そんな悪いことしたっけ?
泣けてくる。…気持ちを切り替える。
ふぅ…。大丈夫だ、と深呼吸をした。
「どうするかな。」
…あれから2時間くらい動いていない。
何か進展がないと、このまま、ずっと、ここにいることになってしまう。
流石に嫌だ。
勇気を噛み締めて一歩を踏み出す。
「スッッ」
…大丈夫だ。落ちない。
心の底から安心した。
だが、一歩進んだだけでは変わらない。
あり得ないかも知れないが、俺以外にも人がいるか探してみる方がいい。
そう思った。
もう一回深呼吸をして、
探索を始める。
はぁ…。
全然、見当たらない。
もう空は暗くなっている。
…眠い。周りがぼんやりと…してきた。
…気がついた。ここは…どこだ?
ベッドの上にいる。
そうか、夢だったのか。
…それなら、安心だ。
「すごい夢だったなぁ…。」
なんなんだったんだろう。
あの夢は。
いい夢とも言えないし、悪夢とも言えない。
でも、何かがあったんだ。