宝玉
信じられないという顔をした師匠に、あったことを話した。
本当に信じられないことではあると思うけど、師匠は静かに話を聞いて下さり、そして、納得して下さった。
「それが本当ならば、尚更、この覚醒方法は秘密にすべきね。」
「はい。そうだと私も思います。」
私は運が良かっただけ。
そう言われても仕方がない。
正直、私は師匠達と出会い、根本的にトラウマを克服出来ていたから良かったけども、そんなことがある場合なんてなかなかないでしょう。
ただただ繰り返されるトラウマにきっと精神を壊してしまう。
そして、神にあって、嗚呼やって暴言はけたのだって、私が特殊な環境にいたからだ。
2回も異世界に飛ばされ、精神的にも強くなっていたからこそできた行為だもの。
だからこそ、私は神様に気に入られて、この力を手に入れた。
「それで、平等の力って、一体。」
「まぁ、簡単に言えば本当の悪にしか通用しない力だそうです。」
「そんな。」
「そして、もう1つは普通の武器だそうですが、神が下さったものですので出し入れが自由に出来るそうです。」
「普通?」
「はい、神の力で魔力も使わずに出し入れができ、本来の性能よりは良いものですが、宝玉の武器とは違い特殊な力は宿っておりません。」
「そんな武器を神が?」
「はい、宝玉の力では倒すものも居るだろうっと言ってくださいました。」
どんなものが敵となるかは分かりませんが、全てが全て悪とは限りません。
それでも倒さなくてはならない場面ではこの武器を使うしかない。
本当に、神が言ってた通り、こちらに帰って?きてからよく分かる。
今まで無かった感覚なのに、宝玉があることも、そしてその力の使い方も、また、別の武器の出した方も。
「本当に不思議です。」
「レイ?」
「今まで、無かったものなのに、今はそれこそ生まれ持ったもののように感じるんです。」
そっと宝玉を触れば、安心さえ感じる。
違和感なんて感じない。
「本当に違和感や、気持ち悪いとかはないのね?」
「はい、全く。むしろ安定しています。いえ、寝たきりだったので、体の方は少々衰えてはいますが、数日、動かせば元に戻ると思います。」
「そう。それならいいわ。」
「心配かけてすみません。」
相当心配かけたことはよく分かる。
今も突如現れた宝玉にどんな影響があるのか、それが私にとって害あるものではないかととても心配している。
その心がとても嬉しいが、心配をかけてしまっている事が申し訳ない。
「謝らないで。」
「師匠。」
「心配してるのは私が勝手にしてるのよ。」
「でも。」
「これぐらいはさせて。」
師匠の笑顔に何も言えなくなる。
どれほど心配をかけたのだろうか。
申し訳なさを感じながらも嬉しさも感じてしまう。




