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愛しい子

「ふふふっふふふははっ、はぁはぁははは!!!」


「!?」


「嗚呼、何度笑わせてくれるんだい!?お姉さん!本当に最高だっ!!」


「いや、別に笑わせるつもりなんてないのだけど。」


「あー!もう興味深いを越して愛おしいよ!お姉さん!!流石はあの子の魂を持つものだ!!」


「あの子の魂!?」


「嗚呼、お姉さんには関係ないことだから気にしないで。」



気になることを言っておきながら、気にしないでとか。

本当に神様は勝手だわ。

まぁ、神様にしか分からないこともあるだろうけど、それに、私が例えどんな前世、魂をもっていろうとも今は私だもの。

関係ないし、気にすることではないわよね。



「嗚呼、愛おしい子よ。君のためなら、なんだって叶えてあげたいが、君は望まない。だからさっきの条件で、力を与えるよ。」


「本当に?」


「嗚呼、勿論。それと、君に1番合う武器をあげよう。これは普通の武器ではあるけど、私の血を与えることで宝玉の武器のように出し入れが自由に出来るようになる。形が分子にも変化出来るようになる。」


「えっ?!」


「ただし、これは普通の武器だからね、壊れたらそれまでだ。宝玉の武器とは違う。だから大事に使ってくれ。」


「えっ、あっ、はい。」



急に喋り方が変わり、雰囲気も変わった少年に驚いていれば、さらに驚くことを言われて思考がついていかない。

武器って何?分子に変わる武器って普通じゃないよね??

えっと、つまり手に持っていなくても持ってて、なんらかをすれば出てくるってこと?

えっと、それって普通の武器ではないのでは?

いやでも、壊れるって言ってたし、普通なの?

普通が分からなくなるけど、くれると言うのなら貰いますが。



「愛おしい子。そろそろ時間のようだ。」


「えっ?」


「大丈夫、力はもう、与えているから、目覚めたら自ずと分かるはずだ。」


「本当に?」


「嗚呼、宝玉の乙女たちが自然と分かるように。ちゃんと分かるはずだ。愛おしい子。」



そう説明されている間に、どんどんどんどんと声が遠くなっていくような気がする。

それに、姿も薄くなっているような気が。



「えっえっ?」


「大丈夫だ、愛おしい子。君が望むように進むさ。」


「いや、あの!!」



遠くなる声、薄くなる姿に思いっきり大声で叫ぶ。

近くにいるかも分からないから。

思いっきり。



「ありがとう、ございました!!」


「えっ?」


「私、正しく使ってみせますから!!!」



神様の姿が一瞬、少年から青年になったような気がする。

確かめようとしてももう視界は真っ白で、次にはっきりと見えたのはもう見慣れた天井。



「あっ、れっ?」


「レイ様!??」


「あっ、あっ??」



アーニャさんの姿が見えて、名前を呼ぼうとするが声が出ない。

喉がヒリヒリとする。

なんで???



「良かった!!良かったです!!!お目覚めになって!!!本当に良かった!!」

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