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神様

ぞわりとする。

なんでだろう、目の前の少年が怖くなる。

でも、どこにも逃げ場がないのだからここにいるしかない。

この真っ白の世界にいるのは私と少年だけ。



「あはっ。褒めたんだけどなー。怖がらせちゃったみたいだね。神様ってそんなもんだよ?楽しみの為に人や世界を作って、気まぐれに壊すんだ。」


「そんな。」


「今の魔王だってただ面白そうだから作られたって言ってもいいんだよ。今の世界も、前の世界もね。面白くないから面白くするために玩具を入れる。そんなものさ。平和だけでは面白くない。何か事件が起きないと。」


「玩具ですって?」


「そうだよ。僕たち神にとってね。」



にっこりと笑う少年に怖さを感じた。

それは事実だ。

でもそれよりもその言葉を聞いて、怖さよりも恐ろしさよりも勝った感情。



「えっ。」



それは怒りだった。

気付けば神という少年の頬を平手打ちをしていた。



「神の勝手で平和を乱すな。神なら、この世界を作った親ならちゃんと責任をとれ!!」


「責任・・・?」


「親が子を面倒をみるように、神が作った世界ならちゃんと最後まで面倒をみろ。親の勝手で手放すな。」


「それが責任?」


「そう。それに、魔王だって、魔族だってあんたの勝手で作ったんなら、ちゃんと面倒を見ろ。」


「君たちの敵なのに?」


「そう仕向けたのはあんたら神だろう!?なら、魔族だってあんたらの被害者で子どもだ。まとめて面倒を見ろ!!」



そういえば、神はきょとんとして、その後、笑った。

大声を上げ、お腹さえ押さえて笑う。



「ああ、笑った。そうか、責任か。しかも魔族達もか。そんなこと言ったのは君が初めてだよ。魂は一緒でも、ここは違うんだなー。」


「何か言った?最後の方聞こえなかったんだけど。」


「ううん。何でもない。そっか責任かー。」



神は何か考えるような仕草をしている。

嗚呼、今になってちょっと手が震えてきた。

神様を殴るなんて、やばいことをしてしまった。

でも、後悔はしていない。

だって、ムカついたんだもん。

神の身勝手に振り回されることに。

震える拳をそっと背中に隠す。

それと同時に神はにんまりと笑みを浮かべてこっちを見ている。



「じゃあ、責任取るために、君が僕の手足になって。」


「は?」


「丁度、ここまでこれた人だし、大丈夫でしょう。」


「え、何言って?」


「別に変な事じゃないよ?元々お姉さんが求めていたものを与えるんだし。」


「求めていたもの?」



求めていたもの。

それって、まさか。



「宝玉だよ、宝玉。」


「本当に?」


「うん、元々試練もクリアしたんだから資格もあったしね。だから、宝玉を与えてあげる。」


「えっと、それって?」


「初めの女性と同じものさ。僕の一部をお姉さんにあげる。」


「えっ?」


「ん?何かおかしい?」

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