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試練

「デカっ」



以前も見たのは見たが逃げるに必死だった私はちゃんとは見ていなかったので、改めてじっくり見れば本当にデカい。

巨大と言われるだけはある。

ティラノサウルスとよく似ている気がするけども、ティラノサウルスを実際に見たことがないので、気がするだけである。

さてさて、中型達が可愛らしくなるぐらいだ。

あれほど出掛ければ弱点にも届かない。

以前は全員で総攻撃して、体力を奪い、倒し、弱点に集中攻撃したのだが。



「アイツらの手は借りたくない。」



つまり私一人で倒さなければならない。

巨大魔獣の体力を削り着るなんて今の私に出来るはずがない。

真っ向勝負などしたらこちらが負けるのは目に見えている。

だからこそ、真っ向勝負などしない。



「さて、今回もこの実達が活躍するよっ!」



魔獣の好きな木の実たちを沢山集めておいた匂い袋を手に持ち、ある場所まで逃げる。

やはり追いかけてきている。

中型達も脇目もふらずにやって来てたもんね。

よしよしよし!

あの場所まで逃げれば。

とりあえず奴に追いつかれないように全力で逃げるしかない。



「あっ。」



見えた!

後は、あそこに追い込むだけっ!!

木々の間を飛び越える。

よし、後ろは着いてきている!

そのまま突っ込めば!!

巨大魔獣は何かに引っかかってその場に倒れる。



「よしっ!!」



さぁここまでいけば仕上げだ!

ダントさんから借りた斧。

ダントさんが毎日ちゃんと手入れしてるから切れ味は抜群だ!

狙うは首。

素早く木に登り、そこから飛び降りる。

ナイスポジション。



「おらぁああああああああぁぁぁ!」



渾身の力を込めて斧を振り下ろす。

ズバンっと切り裂き、血がふきでる。

地に降り立ち、巨大魔獣を見る。

巨大魔獣の首には大きな傷があり、倒れている。



「殺った?」



1発で仕留めるつもりだったが、本当に仕留められた?

怖々と眺めていると、ギョロリと目が動く。



「まだ生きてる!!」



流石は巨大魔獣。

生命力も巨大だな。

しかし、確実に致命傷は与えているはず。

立ち上がる前に再度連撃を喰らわせれば!



「はぁあ!!!」



今の体じゃ精々この連撃が最後の攻撃だ。

これで巨大魔獣が倒せれなかったら私は終わりだ。

最後と掛けて、ぐっと体を沈ませ、攻撃を始めようとしたその時。

パシュンッと鋭い音を立て、巨大魔獣の首がボトリと落ちた。



「えっ?」



何が起きたか分からない。

でも、確実に今の攻撃で巨大魔獣は倒された。

そう、倒されたのだ。

あの攻撃は真後ろから放たれている。

そしてこの攻撃を私はよく知っている。

この攻撃は。



「レンダ様。」



金色に輝く髪が揺れている。

数メートル離れたところで目を見開いてこちらを見ている騎士様。

この世界で私が憧れていた金色。



「君は本当に、あの黒か?」

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