試練
「もし、大型がいるとしたら。」
そう大型が居たのだ。
中型を見つけた時にこの村の人達はそのことを予想し、隣の村まで逃げたのだが。
村は大型達に破壊され、故郷を無くしてしまった。
そうそれが以前の時にあったことだ。
多分、この事をきっかけに逃げたのだろう。
ダントさんが見つけて、逃げのび、なんとか尊重に伝えた。
きっとそう。
こんなことになっていたなんて。
こんなに早くから。
だから村はあれほどになってしまっていたのだ。
もっと急げば良かった。
いや、しかし、もしこれが夢だとしたら、これは本当のことなのだろか。
いやいやそのことは考えないようにするって決めたのにまた考えている。
私が考えている間にダントさんは詳しい話をし、私が何者なのかも話していた。
「なんと、聖女様が。」
「はい、もうすぐ来てくださいます。」
もうすぐとは言ったが、きっとまだ数日は来ない。
私が居なくなったことで、私にたいして暴力や罵声をいう時間は減ったと思うけど、それは対した時間ではないし、数日は必ずかかる。
その間は私がこの村を守らないと。
「聖女様達が来るまでは私がこの村を守ります。なので、この村の入口付近で野宿させて頂く許可を頂きたいのですが。」
そう言えば2人は目を見開きこちらを見る。
えっと、ダメだったのだろうか。
「野宿?」
「はい、守るためにはいち早く魔獣の存在に気づかないといけないので、1番入口付近でいることがいいと思うんです。」
「あなた、1人で?」
「ええ。野宿には慣れてますから。1人で十分です。」
「女性、1人で。」
えぇっと。
ダントさんがわなわなと震えているんですが、何故ですかね?
「女性1人!しかも歳若い女性が野宿!村長!彼女は俺の命の恩人です!野宿をさせるなんて!俺の家で過ごすのはいけないでしょうか!?妻も分かってくると思いますし!」
「うぅん。そうじゃな、歳若い娘さんが野宿するとは心苦しい。しかし、そうする為にはそのフードを取ってもらい素顔を見せていただきたいのじゃ。何かしら理由があることはわかるのだが。」
心苦しそうにそういう村長に、そうだよなっと思ってしまう。
怪しいものね、これは。
別に、姿を見せてもいいのだが、何より、黒を見せたら怖がられたりして話を聞いて貰えなくなるかもしれないが、でもまぁ、話すことは話したし、別に怖がられたり、それこそ村に入れて貰えなくなったりしても大丈夫。
すべきことはしたものね。
後は見えないところで監視し、魔獣が来たら倒すだけだもの。
そう思い、フードを外す。
「なっ。」
「驚かれるのも無理はありません。私がこのフードを被っていたのは忌み嫌われるこの色を隠すためです。」
「黒。」
嗚呼、やはり驚かれたなー。
まぁ一応、見せたし、もう外に出ようかな。
暴言を聞くのはやっぱり辛いし。
そう思い後ろに振り返ろうとしたら、ダントさんが謝ってきた。
何故!?
「すまない。」
「えっ?」
「何故、これほど隠していたのかよく分かった。それなのに無理を言ってしまい、本当にすまない。」
「わしもじゃ、すまない。」
「いや、あの。」




