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勇者

「いやー良かったよ。君の部屋が分かって!きっと、アーニャさんが出てきた部屋だと思ってアーニャさんをつけてて良かった良かった。」


「えっ?アーニャさんを?」


「うん。昔っからアーニャさんは言ってたからねー。私が運命様をお守りするんですって。だからきっと、運命様であるレイちゃんに仕えているし、今日も必ず部屋に行くだろうって思ってたんだよねー。」



ニコニコ笑うジゼン様。

でも、言ってる内容を聞いているとゾワっと寒気がします。

一体、なんでアーニャさんをつけてまで、私の部屋を知りたかったのだろうか。



「きっと、今頃、私が言ったせいで眠れずにいるかなーって思ったさ、説明しなくちゃなーって思ってきたんだ!」


「説明ですか?」


「そう、絶望的な勇者のね。おかしいと思ったでしょう?リュウがあれだけ隠そうとするの。」



ジゼン様は真剣な表情で問いかけてくる。

思わず私はうなづいてしまった。



「だよねー。リュウが運命の相手のレイちゃんに秘密にしなきゃいけないなんてね。でも、レイちゃんだならこそなんだよね。秘密にしなくちゃいけないのは。」



私だから?

えっ、なんで?

もしかしてさっきの絶望的な勇者だから?

絶望的な勇者って、一体。



「今ね、ちょうどリュウが話しているから、いこーよ。」


「へっ!?」



いこーよって、何?

えっえっ??説明は?

えっ、行こうってどこに!?

混乱する中、いつのまにかジゼン様に手を引かれ、多分魔法でどこかの部屋に飛びました。

気づけば目の前には師匠達とリュウ様が居ました。



「うぇ!?」


「いい加減にしたらどうなんだい?リュウ。」


「いい加減にとは?」



あれ?

急に現れたのに、師匠達びっくりしていない。

というか、気付いてない??



「あはっ、そうだよ。私は基本リュウで魔術は負けてしまうけど唯一勝てるものがあるんだ。」


「え?」


「隠蔽の魔術だけは私に、勝つのはリュウでも無理なんだ。今、私達は私の魔術で、あちらには見えてないし、聞こえてないんだよ。」



ジゼン様が誇らしげに笑って、リュウ様達を見ている。

どうやら本当に見えてないし聞こえてないみたい。

一切こちらを見ずにリュウ様達は話を続けている。



「さてさて、ちょうどいいところみたいだね。レイちゃん、よーく聴いていてご覧。君の疑問が解けるはずだよ。」



私の疑問が。

今からの話で分かる。

なぜ、リュウ様が勇者の事を隠すのか。

なぜ絶望的な勇者と言われているのか。



「決まっているだろ?レイちゃんにいう事だよ。」


「何故?」


「何故って、はぁ。」



アデル様は大きなため息をついている。

そして師匠、サーリナ様も眉を寄せ、リュウ様を見ている。



「今回は私もアデルの言うことに賛成よ。」


「母上!?何故!!レイが大事な母上が何故!!」


「大事だからよ。」

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