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宝玉の乙女として

「ライアさん!リィナさん!!」


「レイ様。殿下。」



魔獣が倒れたので、二人のそばに寄る。

さっきまでは激しい戦いが行われていたので、近寄れなかった。

邪魔になってはいけないので。

そばでリィナさんを見れば所々怪我をしている。



「リィナさん、それ!」


「あ、ああ、これぐらい大丈夫ですよー!すぐに治りますー。」


「すぐにって、でも手当しないと!」



そうリィナさんに言って手当をしようとそばにさらによっていると。



「えっ?」


「ほらね。」



怪我が一瞬で消えた。

綺麗に消えてしまった。

怪我をしていたところ、多分魔獣の攻撃によって怪我をし、服も破れていたところが。

一瞬にして怪我が綺麗に消えた。

破れた服はそのままで。



「えっ?えっ?」


「あれー?リュウ様言ってないんですかー?」


「何がだ?」


「私たちは怪我も基本はすぐに治っちゃうってことですー。」


「嗚呼・・・そういえば言ってなかったな。」


「えっ?」



リィナさんが呆れたようにリュウ様を見るが、えっと今なんて?

怪我が治る?

もしかして宝玉の乙女様達はみんな?



「そうですよー。私たちは基本どんな怪我も一瞬で治っちゃうんです!」


「まさに不死身の兵器なんです。」


「兵器・・・。それって前にリュウ様から聞いた・・・。」


「そうです。私たちは神力によって特殊な武器を出し、戦うことができます。」


「私はあの大剣で、あれ実は炎の大剣なんですー。っで、ライアさんは雷なんですー。」


「まぁ、そんな感じに色々な武器を出せるんですが、神力のお陰なのか、私たち基本的に攻撃で死ぬことはないのです。」



そういって笑う二人の笑顔がどこか悲しげに見えた。

一瞬だったけど。

もしかして私の見間違えだった?

いや、でも・・・。



「まぁ、でも今の私たちは宝玉の乙女の力半分も出せてないんですけどねー。」


「えっ?そうなんですか?」



あんなに強かったのに?

あれが半分も出してない?



「えぇ、本来の力を出せていたら、例え相性の悪いさっきの相手でも本気のリィナなら一瞬で倒せてますから。」


「ホント!そうですよー!もうっ!本来の力さえ出せたらなー!」


「そのためにはちゃんとパートナーを探すことだな。主従でもだがな。」


「わー、腹立つー!!事実だけど腹立つー!!」


「コイツらは本来一番必要な宝同石を持つパートナーが居ないからな。だから力が半減されているんだ。」



あっ。そういえば師匠からその話を聞いて。

えっとじゃあ、おふたりはパートナーが居ない宝玉の乙女様ということで・・・。



「でも、一応今、宝同石を陛下にお渡しはしているので、居ない者たちよりは強いですよ?」


「えっ?そうなんですか?」


「そうなんですー!正式な主従の契約ではないのですが、宝同石を陛下に渡して管理してもらってます。」


「この国は宝玉の乙女をちゃんと考えてくださっているので。パートナーがいないものはそういう風にして、力が弱まったり、体調が可笑しくなったりしないようにしてくださっているんです。」


「まぁ、陛下にはサーリナ様っていうパートナー様がいるので、無理矢理主従の契約させられることもないっていう安心もありますし、大抵の子は渡してます。」


「そうなんですか・・・。」



まさか、お二人がパートナー様がいない宝玉の乙女様達だったなんて。

いや、今までパートナー様を見たことなかったけど・・・。

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