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初めての外

「まぁまぁ、まぁまぁ。馬鹿まぬけクズ王子のことは置いといて。レイ様、行きたい場所が分からなくても、なにかしたいこととかはありませんか?」


「そうですね!それとか、こんな場所とかあれば!」


「したいこと?」



ライアさんのリュウ様に対しての罵倒が・・・。

とっても素敵な笑顔なのに。

ライアさんって雰囲気穏やかな美人さんなのに。

なのに、あんなにスムーズに罵倒がでてくるなんて・・・。

ちょっとびびってしまう・・・。

いやいや、きっとライアさんも宝玉の乙女様だし。

師匠も美人だけどこう罵倒とかとても上手だったし。

きっと強い人には罵倒スキルが必要なんだ。

うん、きっとそう。

そうしておこう。

それにしても、したいことか・・・。

うーん・・・。

一体・・・。



「あっ。」


「あ!何かありましたか!?」


「あっあの、その、この国の人の様子を見たいです。」



そうだ。

私、今まで全然特定の人としか関わりがないから。

この国は一体どんな人がいるのかも分からない。

前の世界、国は・・・。



「レイ様?」


「どうしましたか?」


「えっ、あっいや。この国の人はどんな風に生活してるのかなって。私が元々居た世界では魔法なんてなかったし・・・。」


「そうでしたね!レイ様のがいらっしゃた世界では魔法がなかったとか。」


「うーん。それって私たちからは想像できませんが。とっても不便ではないですか?」


「えっ、いえ。私の世界では、その魔法はないですけど、科学が進化していろんなことができましたから。」


「カガク?ですか?」


「えっあ、そうです。」


「そうだな。レイの世界では魔法がなくても空を飛べるし、早く移動できたり、遠くに居ても会話ができたりしていたものな。」


「えっ?そっそうですけど、なんでリュウ様が?」


「忘れたか?俺はレイの全てを知っているんだ。もちろんレイの住んでいた世界も知っているさ。」


「うわ、その言い方、ストーカーみたいですね。」



魔法がない世界に困惑しているお2人にどう説明していいか悩みながら説明していると、横からリュウ様が説明し始めるからびっくりした。

なんでこの世界の住人のリュウ様がって思ったけど。

そういえばそうだったリュウ様は私の全てを見ていたんだ。

すっかり忘れてました。

いろんな出来事があって。

リュウ様の言葉に納得していたら、リィナさんがどん引きの表情でストーカーとはっきり言ってました。

それは私もずっと思っていたけど、あえて言わなかったのに・・・。

っというかこの世界でもストーカーっていう概念があるんですね。

知らなかった。



「なにがだ!事実を言っただけだろうが!」


「あーはいはい!もうリィナもリュウ様も!これ以上喧嘩するなら置いていきますよ!折角レイ様がしたいことを言ってくださったのだから。」


「そうですね!馬鹿王子を構ってないでレイ様の願いを叶えないと!」


「そうだな、馬鹿ピンクを相手せずに俺の愛しい運命の願いを叶えないとな!」



ライナさんに止められて、喧嘩を止めた二人だが、その後の言葉が全く同じような内容を全く同じタイミングで言ってます。

うん、喧嘩するほど仲が良いってことですね。

そうですね。



「では、この近くの街に行きましょうか。」


「ですね、ですね!この国の様子を見ていただくなら、この王都が一番です!」


「まぁ、それはそうだな。この国をよく表した街だからな。それが一番だな。」



どうやら3人の意見がまとまったようです。

このお城のすぐ近くの街、王都にいくそうです。

近くなら、良かった。

遠いと少し不安でしたから。

私はまだまだ弱く、体力がないので、この3人と比べたら遙かに劣っているって思うので。

確実に足手まといになると思うので。

なので、近くで内心安心しました。



「では、決まったので移動しましょう!」


「ですね!ですね!善は急げです!」


「えっ!?リィナさん!!」


「おい!勝手にレイを連れて行くな!!」



リィナさんに背中を押され、私は初めてお城の外に出たのでした。


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