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未来を見る力 2



「それでね、今回見えた未来。それが君だった。」


「えっ?」



師匠と王様の様子をじっと見つめていると急に言われた言葉にびっくりした。

なんで王様が私を?

驚いて王様を見れば、王様はにっこりと笑って私を見ている。



「君は未来で宝玉の乙女になっていたんだ。」


「私が・・・?」


「そうだよ。君が宝玉の乙女になっていたんだ。」


「宝玉の乙女に?」



私が宝玉の乙女に?

どうして?

なんで?



「私が宝玉の乙女なんて・・・そんなまさか・・・。」


「驚くも無理はないけど、でも見たんだよ。」


「だって、宝玉の乙女様たちは皆産まれしてじゃ。」


「まぁ、現代に生きる宝玉の乙女たちはね。」


「えっ?それはどういう意味ですか?」


「そのままの意味だよ。ねっサーちゃん。」


「・・・はぁ・・・。」


「師匠?」



師匠は大きなため息をついている。

眉間にしわも寄せて。



「居たわよ。えぇ、居たわよ・・・。でもそれは。」


「そうだね、初代の宝玉の乙女だ。」


「初代様・・・。」


「レイ。前に話したでしょう?初代宝玉の乙女の話は。」


「あっ、はい。」


「初代宝玉の乙女は元々普通のどこにでもいる女性だった。」



そうだ。

初代宝玉の乙女は最初は普通の女性。

でも、愛している人を思うが為に神様から力をもらって・・・。



「あっ。」


「そうよ、この馬鹿が言ってるのは初代宝玉の乙女のことよ。」


「そんな!」



じゃあ、私が宝玉の乙女になるなんて!

そんな未来あるわけ!!



「あるんだよ。なる方法は。産まれてしてもじゃなくてもね。」


「えっそんな・・・。」


「ね、サーちゃん!」


「しっ師匠、そんなことが?」


「えぇ、一応あるわ。宝玉の乙女になる方法は。」



師匠はそう答えた。

とても固い声で。

表情も暗く。

なんだろう・・・その方法って・・・。

この師匠の様子から良い方法ではないような・・・。



「レイ。あなたが今思っている通りよ。その方法は死ぬかもしれない方法よ。だからその方法を知っても誰もしないわ。」


「えー、した子も居るよー。昔には。」


「でも成功しなかった。成功せず、死んだ者や廃人となった者ばかりよ。」


「そんな・・・。」



そんなに恐ろしい方法なんて。

きっとした人たちは私よりもずっと強かった人たちでしょう。

でも、そんな人たちでも失敗したなんて・・・。



「でも、見たんだよー。レイちゃんは成功するって。」


「それは一つの未来なだけでしょ!失敗することだってあるわ!そんな危ない道をレイに歩ませるわけには!」


「でも、成功する未来もあるんだ。」


「アデル・・・。」


「サーちゃん、これはレイちゃんが選ぶんだ。サーちゃんが決めることじゃないよ。」



そう王様が言うと師匠は苦しそうな表情をしながらも黙った。

そして王様は私を見る。



「さぁ?どうする?」


「えっ・・・。」


「君がよく考えて決めるんだ。」


「私が・・・。」


「この方法はどういうものかは国家機密だから今は教えられないけど。生やさしい方法じゃない。」


「それは・・・。」


「もしかしたら死んでしまうかもしれない方法だってこと。」


「あっ・・・。」


「でも、もしレイちゃんが宝玉の乙女になるっていう覚悟をもってくれてその方法をするってなるんだったら、僕たちは全力でサポートするよ。」



「なんで・・・そんな・・・。」



「言っただろう?僕は‘僕の最善の未来’を行くためにするって。」


「つまり、私が宝玉の乙女になることは王様の最善の未来に繋がるっていうことですか?」



「流石はサーちゃんの弟子だね。・・・そういうことだよ。」


「なんでかは、今は教えてあげられない。でも無理には言わないよ。僕だって息子の運命が死ぬかも知れないのは望まない。」



王様はまっすぐ私を見ながらそういう。

とってもまっすぐ。

私の内心の思いを見透かそうとするように。



「一応他の道でも最善にはいけるからね。遠回りになっちゃうけどね。」



「レイ。よく考えなさい。」


「師匠。」


「あなたは優しいから。こんなやつのことを別に考えなくて良いから。自分の気持ちで考えなさい。」


「酷いなー、サーちゃんはー。」




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