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トラウマ

旅を続け、まぁ、旅と言っても、魔術で飛びながらだから、それほど大変ではないが、だんだん強くなっていく魔獣達に色々と策略を立てて、挑み続けた。

そんな日々で、リュウ様との連携は磨かれて、感情が伝え合うこともあるが、本当に阿吽の呼吸で、相手のしたいことを読み、自分がどうあるべきかを分かるようになってきた。

正直、パートナーとしてはリュウ様以上の人はいないぐらい。

と言っても、リュウ様の望むパートナーとなる気は一切なく、日に日にリュウ様の扱いもぞんざいになっていくのだが、それをリュウ様は嬉しそうにしている。

なにが嬉しいのかさっぱり分からない。

いや、本当に。

でも、リュウ様は本当にめげない人だと思う。

あまりにも、面倒くさくて投げ飛ばしたり蹴飛ばしたりもした事あったけども、それさえも笑顔で受け止めてしまっているのだから。

正直ここまで思ってくれる人ならって思わなくもないが、前回の世界で相当トラウマを植え付けられているから本当に恋愛感情は一切生まれないのだ。

神様からの試練で人を信じられるようにはなったがら別の意味で、乗り越えられていないんだよな。

あのトラウマを乗り越えられないとそんな気持ち一切生まれないんだろうな。

淡い恋心を向けた人にも一切見られず、逆に囮に使われ、暴力を振られようとも無視されるなんて、そんな事があった後、いくら言い寄られようとも正直枯れ果てた乙女心は一切動かない。

勿論、リュウ様のことは親愛としては好きだし、信頼している。

けども、振られるよりもこっぴどくされたのだ。

しかも、私ではどうしようもないことで嫌われ、挙句に他の女にはとっても優しくて。

そんなのをずっと目の前で見せられて。

嗚呼、もう思い出すだけで嫌になる。

まぁ、そんなこんなでリュウ様に対しては親愛しかないわけですが、パートナーとしては本当にリュウ様以外、今は考えられない。

しかし、この旅終えた時、リュウ様とのパートナーは解除しなくちゃいけないんだろうなって。



「レイ、どうした?」


「いえ、別に。でっ、今回は何日かかりそうですか?」


「あー、多分2週間ぐらいだろう。」


「そうですか。」



そういえば、今は封印中だった。

と言っても魔獣は倒し終えていたのだが。

今までの魔獣よりは強く知能があるようにも思えた魔獣だった。

意思疎通が出来ているようで。

でも、難なく倒せ、リュウ様との連携力の高さをしみじみと感じていたのだ。

しかし、2週間とは。

今までよりも長くなった。



「これから先は知能のある魔獣が居ますね。」


「魔素が酷いからな。これから先の神殿は魔王が眠ると言われている城にとても近くなるからな。それこそ言葉を喋る魔獣が出てきてもおかしくないな。」


「言葉ですか。」



言葉を喋る魔獣か。

今までの魔獣は鳴き声のようなものを発していたが、言葉となるとなかなか想像できないな。

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