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それ、ホントに僕ですか?  作者: 海々深々魅々美
始まりは小さな約束から
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第1話

文字におこすとサムいけど、頭の中の映像では普通なのどうにかなりませんかね?

唐突だと思うが皆に質問したい。


自分の中で1番怖い物は何?


恐らく答えなんて十人十色、種々様々だろう。


怪物だったり、幽霊だったり、果ては饅頭怖いなんて冗談めいた解答だってあるかもしれない。


僕だって怖い物はある。


小学生の頃は怖い話を聞かされただけでヒーヒー泣いていた。


中学生ともなれば敢えて心霊やらホラー映画を好んで観て、今では怖がらせようと画策した演出やギミックに感嘆を漏らす程。


そうして怖い物は移行していき、犯罪とか事故とか、より身近で現実味のある事象が体を震わせる。


やっぱり平和であるのが何よりだ。


なんて呑気な事を考えていた時期がついこの間。


「らい君、おはよう。」


じゃあ、今は何が怖いかって?


「今日も清々しい朝だね。」


目を背けたくなる位の存在感で。


「ねえ、らい君。おはよう。」


朝はまだ冷え込むのに背中は冷や汗が流れる、その非現実的な。


「らい君…おはようは?」


般若心経でも唱えれば立ち去ってくれるのかな~なんて淡い期待で誤魔化す程の接近、遭遇に。


「らい君……お・は・よ・う。」


南無阿弥陀仏の方だっけ?


「これはもしかして、童話的な起こし方を求めてるのかも。となると、どーしよう!?まだ、何も準備してないよ…。口とか臭くないかな。あ!!ドレスなんて持ってないし。えー。困っちゃうなぁ…。いや、でも、ボロは着てても心は錦って言うし。らい君に求められたら、断れないし。……よし!ここは白黄 桃(しらき もも)の頑張り所よ。ただでさえマイナスポイントから始まってるんだから、ここでらい君に私がやれば出来る子って見せ付ければ、私の株は一気に上乗して、そのままらい君が株主に!?なんて、キャーー。」


今、正に冗冗だよ。


なんて茶々を入れる所だが、それよりもこの現状を誰か説明してくれる人は居ないのかな?


気持ちよく寝ている所を揺らされ起こされ、寝ぼけ眼で元凶を探せば、寝癖も直さず彼女は太陽ばりの眩しい笑みで迎え入れ、挨拶を口にする。


うわー、ヤバイなー、怖いなー、なんて思いながら目を瞑ると耳元でずーーっと甘い声で囁いてくる。


このまま寝たフリして彼女が諦めて帰らないかなーと考え始めれば、今度は横でブツブツと良からぬ事を理論立て始め、どんどんどんどん手遅れになっていきそうな気がするのは僕の思い違いだろうか。


もうお気付きになられたかと思う。


僕の怖い者、それは美少女である彼女の事である。

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