勘違いの騎士と賢い従者Ⅳ
某漫才コンビのパロディー、まさかの第四弾です。
Kan様の推薦とIDECCHI51様の許可を踏まえて書きました。反省はしてますが、後悔はしていません。
「昨日の晩、小説家になろうぜ!というサイトで」
「なろう、ね。ひと狩り行こう、みたいに言わないで」
「いろいろ調べてたら、面白い作家さんを一人見つけたんですよ」
「というと?」
「夢学無岳さんって知ってます?」
「今更だね」
「今日は夢学無岳さんについて調べてきたので、お話しさせていただきます」
「大丈夫かな」
「夢学無岳さんは、嘉禄二年の生まれ」
「ん?」
「中国は浙江省寧波市出身で、臨済宗の僧です」
「えっ、ちょっと待って。何のボケが分からないなあ」
「建長寺と円覚寺に兼住し、その温厚な人柄から、多くの鎌倉武士の参禅を得ました」
「あっ、無学祖元か。誰かと思った」
「ツッコミが遅い」
「元ネタから遠すぎるからだよ。いいから、真面目に紹介して」
「夢学さんは、三部作で『Gメン'75の転職』という推理作品に」
「『殺し屋Gの転職』だよ。特別潜入捜査班から何に転職するのさ」
「そりゃあ、万引き犯を捕まえるんでしょう」
「Gメンから離れて」
「同じく推理作品の『名探偵桂小五郎の失敗』」
「土毛知小五郎、ね。木戸孝允は推理しない」
「これは、明らかにエドガー・アラン・ポーを意識してると思うんですよね」
「江戸川乱歩、かな。たしかに、明智小五郎のパロディーでしょうけど」
「それから『ド素人絵師による「なろう小説」挿絵製作日記 』というエッセイに」
「ド、は余計だよ。失礼だな」
「『三葉と入れ替わる』というヒューマンドラマや」
「投げると、ね。三葉と入れ替わったのは、瀧くんだ」
「『図書館を食べた女の子 』というホラー短編もあります」
「主客が逆だ。図書館『に』食べ『られ』た、でしょう?」
「あと『恐怖のナントカ』という十八禁童話がありまして」
「股間から手を放しなさい。アール指定は、してないからね。ちょっと際どいタイトルだけど」
「よく垢バソされないものですね」
「ンをソと読まないで」
「ヒナさん、この人なんです」
「知り合いに告げ口するみたいに言わないで。今回は洒落にならないから、やめなさい」
「ヒューモアを伝えるって、難しいですね」
「ユーモア、ね。まあ、確かに、どう受け止められるか、わかりませんからね」
「こうなったら、頭を丸めて座禅を組むしか道は無いかもしれません」
「無理矢理、冒頭の話にこじつけるんじゃない。もういいよ」
「「どうも、ありがとうございました」」
そろそろマンネリ化してる気がしてきました。夢学無岳様、本当に申し訳ございません。