4話
今週は投稿する日付を間違えてしまい、二話投稿してしまいました。
間に合わなければ、来週はお休みさせていただきます。
まずはやるべきことを確認しよう。
・盗賊たちの拘束
・盗賊たちのアジトの探索
・獣人の女の子の身元確認
この二つかな?
女の子の身元確認は気絶しているから、後だな。
アジトの探索はマップの見えるリリーが適任だろう。
「リリー、盗賊たちのアジトらしきところはあるか?」
「えーと。はいなのです。いくつかあるのです。でもどれがアジトかまではわからないのです。」
あ、そういえばリリーはどの位戦えるんだ?後で確認しよう。
だが今はリリーの単独行動は良くないな。
「わかった。後で案内をよろしくな。」
「はいなのです。任せるのです。」
「次は盗賊たちを何とかしないとな。」
俺は服に付いているポケットに手を突っ込み何か使えるものがないか調べる。
うん。なにも入ってない。本当に空っぽだ。あるのは、少し前まで獣人の女の子が縛られていたロープしかない。しかも、手しか縛っていなかったのだ。
短すぎて盗賊全員は縛れない。
「リリー、盗賊たちを動けないようにロープか何かで縛りたい。
だけど何も無いんだけど何か出せたりしない?」
「やってみるのです。」
ゴニョゴニョと何かよくわからない言葉を唱えると盗賊たちの手に光の輪が出てきた。
「な、リリーそんなことできたの!」
「はいなのです。なんかできたのです!」
す、凄いな。一応どんなものか確認しておこう。
うん。問題ないな。丈夫みたいだし、しっかりと縛れている。
しかし、問題はこの魔法?みたいなもので出したこれ、やたらと光っていて眩しいな。まあ、でも問題ないかな。
「よし。じゃあみんなが気絶している間に俺の故郷の遊びでもやろうか。」
「はいなのです。楽しそうなのです。」
遊びというところからリリーは目を輝かせて俺の周りを飛んでいる。
可愛いな!
そして俺とリリーはジャンケンやにらめっこなどの遊びで時間をつぶした。
そろそろ、目を覚ます頃かな?と思い振り返ろうとすると、そこには獣人の女の子がこちらをじーっと見ている。
「あ、目が覚めたみたいだね。大丈夫かい?怪我はない?」
爽やかな笑顔で言おうと考えていたのだが、これは反則だな。後ろにいきなり立っていたら驚くに決まっている。しかし、すぐに落ち着いた対処ができて良かった。第一印象は大事だからな。モフモフさせてくれるかどうかにも関わる。
「大丈夫です、マスター。」
「それはよかった……ってマスター!!!」
俺はとても驚いた。普通に考えて、有り得ない。盗賊を倒したのが俺だと知っていたとしても、いきなりマスターとは呼ばれるはずがない。
まずは、落ち着いて情報をまとめるべきだろう。
「なぜ?マスターなんだい?」
俺は徹底して爽やかイケメンボーイを演じきってみせる!
「え?そうですね…あいつらをやっつけたからとかです!」
「とか?」
俺は何か引っかかる言い回しをしたことに疑問を感じた。
「ん!」
あ、顔真っ赤になって気絶した。
今回から、少しずつ登場人物を紹介していきます。
内容は現段階のものなので、一度紹介した登場人物をもう一度紹介することがあります。
[登場人物紹介]
中原 悠里
武器:未確定
能力:[身体能力強化]
身体能力の強化を行う。
[万能]
その時に最も望んだ武器に形を変える。
特徴:春からは高校三年生だったが春休み中に死んでしまう。
黒髪黒眼。友達はあまり多くない。成績は普通。
朝は和食派。
いろいろあって、異世界に転生し2周目の人生をエンジョイするため頑張る。