15話
「わかった。俺が出す物ってさっきと同じでいいの?」
「大丈夫ですよ。たしか……」
なんか、最後のほう聞こえなかったけど、まあいいや。
リッカのときと同じように、紙を挟んで、ユラと向かい合う。
俺はさっきと同じようにナイフをチート能力で取り出す。
「はい、これでよろしく」
ユラはバックから取り出したのは、コンパクトだった。
コンパクトはの装飾は、とてもキレイで、誰が見ても、高そうという感想が出てきそうな逸品。
「これ、価値どのくらい?」
「さぁ?それよりも、さっさと終わらせましょう」
気になるが、後回し。
さっきと同じようにユラはナイフに、俺はコンパクトに血をかけた。
「私は、あなたへの絶対なる忠義を誓いましょう。私、ユラの忠義をお受け取りください」
「その、忠義しかと受け取った!」
やっぱり、どっかで聞いたような受け答えを終えて、『忠義の儀』は終わった。
「それで、あんたいきなりどうしたの?『忠義の儀』をやろうだなんて、普通は初対面の人に、言うことじゃないわよ」
「まあまあ、とりあえず、落ち着け。いいか?まず、自分の足下に向かって、自分の心を持ってく感じ。そうそう、多分それでいいはず」
俺の指示に従い、リッカとユラの二人は不思議そうな顔はしているが、それらしい動きをしていることは、何となくわかる。
「二人ともいい感じ、そこから、心の中に手を入れて、中のものを取り出して」
「うわぁ!何か光り始めたんですけど!?」
「綺麗ですねー」
「あは、あははははははは!」
二人の手首から徐々に、光っている範囲が広がりつつあるが、二人の真逆の反応が面白すぎる。
「ちょっと、笑ってないで、次の指示出しなさいよ!」
「ごめんごめん。ちょっと可笑しすぎて……次は、その手を思いっきり、引き上げて」
「はいはい……うぉ」
ちょっと重いのか、少し体が持って行かれそうだが、なんとか少しずつ引っ張れている。
「おいしょ……おー」
先に取れたリッカが取り出すことのできた、物眺めていた。
リッカが持っていた物。これはナニ?
剣が二本なところまでは、わかる。
しかし、そっから先。なに?その鎖?
二本の剣が鎖で繋がっているのだ。
俺も、長くファンタジー物のゲームや物語を見てきたが、こんなのは見たことも、聞いたこともない。
「よーし!やっと取れたー」
続いて、取れたユラの手には、一本のロッド?杖?が握られていた。
それには、明らかに魔力増幅しまっせ。と言わんばかりに、水色の石が先端の方に埋め込まれていた。
うーん。二人とも、俺の能力で出せたのはいいんんだけど、これなんだろう?
しばらく、二人は出てきた、武器を軽く振り回していた。
「で、これなによ?」
ユラがさっきまで、ブンブン振り回していた物について聞いてきた。
リッカも、それは疑問に思っていたようで、興味津々に俺を見ていた。
「これは、俺の能力でお前たち二人の心を武器の形にした物らしいんだけど……」
「武器!?こんな、武器聞いたことないけど!?いい?みてなさい?」
と言うと、自分の持っている、武器の先端の方引っ張ると、スポンと杖のような物が外れ、剣になった。
「確かに、始めてみたわ。これ考えたやつ天才じゃね!」
発想がヤバイ!
後衛だと思ったら、前衛で、油断した敵をバサリと切り捨てるのね。
カッコいいね~
「それで、みてなさい?」
今度は、青白く淡く光って、杖っぽい物に戻った。
「マスター今度は私のもみてください」
そう言うと、二本剣をそれぞれ左右に持って、鎖をピーンと伸ばすと、さっきもみたような、青白く光って、鎖が切れてなくなった。
つまり、普通の二本の剣になったのだ。
面白い!最高だね~
その後、これが何かというよりも、これでなにができるかという、話になってしまった。




