「もしかしてラブレター!?」
今日も学校は昼までだ。
朝、俺は学校に着き靴を履き替えようと上履きを手に取ると、
──ヒラッ
封筒が床に落ちた。
ん?手紙?
俺はピンク色の封筒に付けられたハートのシールを剥がして、中から便箋を取り出した。
『獅村くんへ
今日の放課後屋上に来て下さい。』
綺麗な文字で書かれていた。
はぁ、告白か。いや、まだ分からんな。
俺は中学の初めの頃はよくこういう手紙を貰っていた。全て女の子からの告白だったが、俺は全部断った。
容姿だけを見て告白なんかしてくるやつに興味なんてないからな。
俺は手紙をポケットにしまうと教室へと向かった。
この学校、屋上って開いているのか?
─────
───
─
授業が終わると俺は重い足取りで階段を上る。
「はぁ、めんどくさい」
冷たく重い扉のドアノブに手をかける。
──ガチャ
開いてる。
扉を引っ張って開くと、 ヒュウンと強い風が俺を迎える。俺は腕で顔の前に持ってきて踏ん張る。
強っ、
風が止むと、腕を下げて前を見た。
そこには俺に背を向けて立つ女の子が。
美しい白銀の長い髪を風に靡かせ、スカートが風をはらんでハタハタと鳴っている。
誰だ?パンツ見えんぞ。
女の子は俺に気付いたようで、
「やっと、来た。久しぶりね比呂」
そう言って振り返り俺に微笑いかける。
「お前は……」
─────
───
─
「加奈ー、今日は一緒に遊ぼうよ」
「うん、今日は大丈夫」
授業が終わり、私は今下足箱へと歩いている。私の隣に飛鳥さんその前には安達くんがいる。
私が靴を取ろうとすると、
ん?なんだろう、手紙?
靴の上に二つ折りにされた紙が置いてあった。私はそれを広げた。
『悪い、今日も奏のこと頼む。』
え?比呂?
「加奈、何それ。もしかしてラブレター!?」
飛鳥さんが背後から声をかけてきた。私はビクッてして、身を翻すと、咄嗟に手紙を後ろに隠した。
「ち、違うよ、なんか連絡的な?」
「ふぅーん、あっやしぃ〜〜」
飛鳥さんが腕を組んで怪訝な表情でこちらをジッと見つめる。私の顔はかなり引きつっていると思う。身体中から変な汗が噴き出てくる。
うぅ……、やばい。
今日遊ぶのは無理になったし……
ごめん、飛鳥さん!
「あー、今日、私用事あったんだ!ごめんなさい今日は先帰るね!」
「あ!ちょっと!」
私は飛鳥さんから逃げるように家に向かって走り出した。
話しているとき飛鳥さんの顔を見れなかった。それに声も上ずりっぱなし。
うわぁ、自分で言っててなんだけどすっごい怪しい。ごめんなさい、飛鳥さん!
それにしても比呂何かあったのかな?




