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祐也君のサスペンスフルな日常

失血死

作者: 紫蚊鈴党


 サスペンスもどきシリーズ第4弾!!にするはずが、そうなりませんでした。ごめんなさい。サスペンス要素がほぼありません。しかし一応裕也君シリーズにはいれました、はい。


 真剣に読むと、最後に作者を一発殴りたい衝動に駆られる恐れがあります。御注意下さい。


 非常に分かりにくいので、あとがきにて少し語ります。

 

 殺される頭(かしら)を前に、俺は何をすることもできなかった。判別するのも難しい程に形を失った姿から目を逸らし、俺はいつもの抜け穴を使い逃げるしかなかった。



「しんだ……兄貴が、殺された」

 頭の右腕、一郎さんの愕然とした声に耳を塞ぎたくなった。俺はただ、額を地に擦り付けて報告することしかできない。

「すいませんでした!!帰ってきてすいません!!お頭と一緒に死ぬべきだった!!すいません、すいません」

 涙が溢れてきて、身体とともに声も震える。仁義を守り正義を貫くお頭。誰もに慕われ、敵にまで崇拝されていた。それを奪ったのは紛れもない、俺。


「面を上げよ」

 優しい声に顔を上げると、一郎さんは優しく微笑んでいた。

「裕也…お前は良く帰ってくれた。お前の判断は間違っていない。お前が兄貴と共に死を選んだとして、我らに如何なる利益があったという。お前が帰ったおかげで失う牙は1つですんだ」

 優しすぎる言葉が鋭く心に突き刺さり、痛くて、堪らなく辛い。無礼にも返事もできずにいる俺に、一郎さんは言葉を続けた。

「それに、お前が告げられぬならば、誰が兄貴の死を告げてくれる?」

 込み上げる嗚咽を堪えるのに必死で返事ができず、首だけを横に振った。

「お前が帰ったおかげで」

 そこまで言ったとき、一郎さんの声の温度は急激に下がった。

「復讐ができる」


 俺は決意した。頭の無念を必ず晴らそうと。


 着々と攻撃体制は整っていった。人脈も厚く、人柄も優れた頭の死を耳にし、多くの者が復仇の全面協力に名告を上げた。



 そして迎えた決戦の時。

 俺の案内の元、頭を殺した奴のアジトへとたどり着いた。明かりは付けられたまま、ターゲットは無防備に白いソファーで眠っている。仲間の多くが舌なめずりするのを聞いた。


「かかれ!!」

 一郎さんの合図と共に、一斉に網戸の穴から侵入していった。一目散にターゲットへと向かい、持ち前の針を突き立てていく。

 ターゲットの露出された肌はあっという間に俺達で埋め尽くされ、次第に衣服の中まで突き進んでいく。

「殺せ!!吸い尽くせ!!」

 俺もまた、そんなかけ声とともに攻撃に加わる――




「裕也、裕也!!」

 誰かに身体を揺すられて目を開く。

「晩御飯できたわよ」

 美佳が膨れ面で顔を覗き込んでいた。

「あぁ、わかった」

 欠伸混じりに頷くと美佳は満足したように台所に隠れていった。


 のっそりと白いソファーから起き上がったとき、ふと鏡に映る自分の姿が目に入る。

 それと同時に、原因不明の殺意が身体中を支配した。


 すいませんでした。本当にすいません。


 事の発端は紫(作者)のささやかな疑問だったんです。蚊は何匹で吸血すれば人間を殺害できるのだろう、という。ちなみに計算上では3000匹いれば確実、という具合でした。詳しい話は活動報告にのせますね。

 しかしまぁ……やはり無理でしょう。蚊が人間を殺すなんて、どう考えても現実身が無すぎる!!ということで浮かんでしまった“夢オチ案”。今まで書いたことないことを良いことに逃げてしまいました。


 夢を見ていたのは裕也君です。自分が蚊になる夢を見ました。そして、夢の中の“頭”を殺したのは「裕也君の姿をした人間」というわけです。夢の中で魂と肉体が分裂してしまった、という用に捉えていただけると有り難いです。そして目を覚ましたとき、ほとんど夢の記憶は無かったのですが、恨みの感情が強かったため、殺意は残った、という風にするつもりだったのですが……どうしましょう、日本語が難しいです。


 とりあえず、閲覧下さった方ありがとうございました。

 時間を無駄にしてしまった方、すいませんでした。



P.S.本来雄の蚊は血を吸うことができませんが、今回はヤクザ設定でいきたかったので、雄にも気合いで吸血していただきました。すいません。

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