第3部
東京・品川 「ナカトミ・プラザ・ホテル」
東京湾を臨む30階建ての高級ホテルのスィートルーム。
「9時でよろしければ、私の父が、お食事を一緒にと、いかがですか?」
「OK。そうしよう。まずは、シャワーで、汗を流したいね。」
「お酒は、こちらに・・・。フロントは、この電話機で、繋がります。
それと、専用の携帯電話をご用意しておきました。国際電話も利用できますよ。
私に用件が、あるときは、画面の・・・ここで、繋がりますよ。」
「携帯?オー、サンキュー。皆さんの歓迎に感謝しているよ。」
「お疲れになったでしょう・・・。」
「ミス・ヒロコ。ところで、これは?監視カメラかい?」
「えぇ、これは、最新の防犯システムで、画像のカメラとは、違うわ。
このモニターに今のお部屋の状況が、映っていますよ。
お客様の映像は、プライバシー保護のため全く映りません。
一方、お客様以外の映像を反映されるように設計してあります。
ご覧の通り、私だけ、映っていますよ。」
「ワォ。日本のテクノロジーは、グレートだね。」
「あと、この携帯で、モニターできるようになってるんですよ。」
「ああ、至れりつくせりだね。」
ひとりになって、くつろぐマクレーン。
防犯モニターシステムの前で、いろいろな動きをしてみるマクレーン。
「なるほど、誰も見てないなら・・・。」
ソックスを脱いで、さっそく、指を丸くして、床の感触を確かめる。