今でも昨日のことのように想い出す
「 朝、起きると頬が濡れている 」
何故なのかは分からない
ただ 何かとても長い夢を見ていたような
そんな_
いつからだっただろうか
( 忘れてはいけない 大切な何かを忘れ
失ってはいけないものを失ったかのような そんな気がするのは )
“ これは 静寂に包まれた世界で
薄明のような君と 出会って 過ごした
忘れもしない まだ白息が残る日々がくりなす物語 ”
君は覚えているだろうか
あの日の あの頃のことを
私は今でも昨日のことのように想い出すよ。
「おはよう」
‥…シーン
机の上の置き手紙に目をやる
( おはよう
夜中に呼び出しがあったので行ってきます
学校頑張ってね
ままより )
昨日も呼び出しあったんだ
「さて、朝ごはんでも食べますか」
私の両親は私が小さい頃に離婚して、私は母に引き取られた
父親がいなかったからといって寂しいと思ったことは一度もない
小さい頃は仕事で忙しい母の代わりに、
祖父母が面倒を見てくれたし、 お姉ちゃんがずっと一緒にいてくれた
それに、母が私のことを愛してくれていると伝わっていたから
でもその祖父母も 私が小学生と中学生の頃にそれぞれ遠くへ行ってしまった
そしてお姉ちゃんも…
だから今は母と二人で暮らしている
「って ちょっとボーっとしてたらもうこんな時間?!
学校行かないとッ」
そうして私は少し足早に家を出た




