第三十話 結婚の儀と宝の秘密
市川家に縁のある一族郎党はすべて、大急ぎで高嶺山の城に移った。
高嶺城の門には祝いのかがり火が焚かれ、大広間を大至急女中たちが整えて、結婚の儀が開催された。
鶴姫は事前に湯船で女中たちに身を綺麗に清められて全身を丁寧にケアしてもらった。
白の小袖、白い打掛に身を纏い、女中頭に念入りに化粧してもらった鶴姫は、広間に待機していた経好の横に女中頭に案内され鎮座した。
父上や家臣・家来に囲まれて三々九度の盃の儀も行った。
宴はさらに続き、明日もあさっても三日間続いた。
初日と二日目の夜は、女中たちは、私の寝床を用意して、そのあとに経好様の寝床を引いていた。私は経好様の左になるように、枕は南になるように女中たちが整えていた。
結婚の儀のルールがあるらしい。
ただ初日も二日目の夜もまだ新郎は来ず、私は一人で寝かされた。近くには女中頭が待機している。
三日目のお色直しでも鶴姫は美しい姿を披露しつつ、宴では酒や豪華な料理が用意されていた。
初日と二日目はまだ純白の打掛、純白の小袖の着物だったが、三日目の色直しでは、カラフルでゴージャスな衣装を着飾った。金と銀と紫の派手な衣装の着物やその下にカラフルな単衣を何層にも着せられた。
お色直しは三回だった。
赤龍の紋がはいった三種の神器もお色直しの度に、台座にお宝が増えていき最後のお色直しでは、宝剣、勾玉、宝珠の三つが披露された。
三日目になって取引先や近くの武将たちや特大三島稲荷神社の新しい宮司たちにお披露目をして、次々と祝福された。今まで経験したことがないほど、その容姿を褒めちぎられた。
鶴姫に意地悪をして大内と繋がっていた特大三島神社の宮司は追放されて、新しい市川家と親しい宮司に代わっている。
逃げた酒臭い息の大内はこのあたりの島で潜伏していると噂で聞いたがその兵力は、たいしたことが無いと家臣たちから聞かされた。
そしてやっと三日続いた結婚の儀が終わった。
「鶴姫、疲れていないか。やっと三日目の結婚の儀が終わり、これで名実とも鶴姫と夫婦になった。
これからもよろしく頼む。
これで待望の鶴姫との契りができる。
本当に待ち望んだぞ。」
閨の中で興奮している経好が笑顔で鶴姫の寝床に近づいてきた。
「こちらこそ、ありがとうございます。よろしくお願いします。」
鶴姫は三つ指をついて経好に礼を言った。
経好の寝床の横には赤龍の紋があるクラウソラスの剣を置いている。
鶴姫の寝床の横には、赤龍の紋がある勾玉と灰色の龍のしっぽから取り出した赤龍の紋がある宝珠が置かれている。
経好は、鶴姫の白い襦袢を脱がすと、全身白く美しい肌が現れた。
経好は鶴姫の首に勾玉をかけた。
「美しい。鶴姫。本当に美しい。
一生愛していくぞ。」
経好は素っ裸になり、鶴姫の唇に舌を入れて鶴姫を寝床に押し倒した。
左手が鶴姫の背中の赤い龍の痣を撫でて、右手で豊かな双丘のふたつの桃色の蕾を行ったり来たりして、鶴姫は目を閉じてうっとりした気分に浸ることができた。
やっと経好様とひとつになれるわ。
経好の舌がゆっくりと耳元から耳の奥に、更に首すじからうなじ、うなじから背中の赤龍の痣に移っていった。
思わず喘ぎ声が漏れる。桃色の蕾の先が尖り豊かな膨らみも大きく固くなってきている。
私の敏感な体の箇所を開発されてしまったわ。
経好の指はさらに胸からじっとりと濡れた茂みの中に入って行く。
鶴姫は更に淫らな喘ぎ声をあげて、胸を震わせる。
「鶴姫、その他の勾玉の周りの豊かな膨らみが更に大きくなったようだ。
二つの乳首が可愛く真紅というか赤く染まっていて、周りの豊かな二つの曲線を描く膨らむ線を見ていると、勾玉の外にもう一つの勾玉があるようだ。
そなたの乳房の肌も紅潮して輝いているようだ。」
乳首が溶けそうで震えて痙攣しているし、乳房もサイズが大きくなっているような気がするし鳥肌が立っているわ。
「経好様、私の胸がいつになく気持ちよくこの世の極楽でございます。」
胸に飾っている勾玉も赤い光で輝き始めている。
経好が仁王立ちで立ち上がった。
「鶴姫。美しく恋しい鶴姫と契りが結べると思うだけで、私のものがこんなに元気になっている。
私の物を見てほしい。」
鶴姫は、仁王立ちになっている経好の前に座った。
経好の茂みから天に向かって突き出た巨砲を目の前で見た。
そそり立つ赤黒い柱のようだわ。
これが私の中に入るかしら。
経好の横のクラウソラスの剣が赤く光り輝き始めた。
「鶴姫、もう我慢ができぬ。そなたの唇にこれを入れたい。」
顔を赤らめて鶴姫は躊躇して座っている。
経好が「すまん。もう我慢が。」と言って、両手で私の頭を引き寄せられ口の中に柱をねじ込まれた。
しばらく鶴姫はなされるままに身を任せた。
少し息苦しいけれど心地よいわ。
やっと口から出た経好様の実物を目の前で見ると、鶴姫の唾液に濡れた赤黒い柱が赤く輝き始めた。
経好様のものが、クラウソラスの剣のように赤く輝いている。
そして私の胸が勾玉のように赤く輝いている。
どういうことかしら。シンクロしているようだわ。
クラウソラスの剣と経好様のモノ。
勾玉と私の胸。
すると宝珠はどうなの。
宝珠はまだ輝いていない。
鶴姫は再び寝かされて、経好様の指で茂みの奥が大きく広げられて、舌で茂みの奥が経好の唾液で埋め尽くされた。
鶴姫の全身が震え大きくエビ反りになって鶴姫の口から官能的で艶めかしい喜悦の声が何度も発せられた。
「鶴姫、そなたのきれいな女陰が丸く赤く輝き始めている。まるでこれは。」
鶴姫の横にある丸い宝珠が赤く輝き始めた。
「これは宝珠のようだ。美しい。
鶴姫のこの秘所の宝珠に、私の赤く唾液で濡れて光っている物を入れてよいか。」
鶴姫は恥ずかしげに頷いた。
二人の体の三つの箇所が赤く輝いている。
最後の赤龍の宝である宝珠は、私の女陰とシンクロしているのね。
赤龍の本当の三種の神器は、経好様の反りたっている愛おしい柱、私の胸、私の秘部、だったのね。