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第二十六話 プロポーズ

洞窟の奥に大蛇が去っていき、経好は鶴姫を抱き寄せた。

「左足のけがは大丈夫か。」

「はい。経好様、これで赤龍の三種の神器のうち二つが揃いました。

赤龍の紋が柄に入ったクラウソラスの剣、赤龍の紋と桂の印がある勾玉です。

古文書には、

『赤龍の証、剣は高嶺の山頂にクラウソラスの祠に、勾玉は浮島の洞窟に秘す。

この二つを手にした選ばれし剣士は、赤龍の証を持つ女に宝珠を導かれる』

と書いてありました。」

鶴姫は胸元から勾玉を外すと経好の胸元に勾玉をかけた。

「この二つを手にした選ばれし剣士とは、経好様のことでございます。

そして赤龍の証を持つ女とは私、鶴姫だと思います。

私に宝珠を導かれるということは、私はどうしたらいいのでしょうか。

最後の三種の神器のお宝はどこにあるのでしょうか。」

鶴姫の問いに対して、経好も考えていたが答えが無かった。


家臣たちがやってきた。

「屋敷に戻ってはいかがでしょうか。父上殿に二つのお宝をお見せしたら何かわかるかもしれません。」

「そうだな。

父上と話をしてみよう。屋敷に戻ろう。」


家来が、牛が引っ張る人力車のようなものを持ってきた。

「屋敷までは歩くには遠いですので牛車をご用意しました。

途中悪路もございますし籠よりもスピードはでませんが、途中であまり休む必要がございませんので結果的に早く屋敷に着くと思います。

殿と鶴姫様にお乗り頂けます。」


牛車が洞窟の外に用意されていた。

人が乗るところは令和の人力車と異なり比較的大きく、人が乗る箱は屋根や四方の壁が覆われていて雨風が防げるものだった。


これはシンデレラが乗るかぼちゃの馬車みたいだわ。素敵。

鶴姫は経好に抱きかかえられて、牛車の後ろの箱に乗り込んだ。

中には竹筒がいくつかあり水がたくさんはいっているようだ。

外で家臣が家来たちに指示している。

「屋敷に向けて出発するぞ。殿と鶴姫様の牛車を守って進め。」


箱の中で経好に抱き寄せられた鶴姫は目を閉じる。

経好の唇が鶴姫の口と合わさり、経好の舌が鶴姫の口内に入ってくる。

お宝を二つ手に入れて結婚に近づいた鶴姫は、経好の甘いキスに心が蕩けていく感覚を味わった。


もうすぐね。早くこの方と結ばれたい。

最初は刑事に似たイケメン大名と結婚という打算の気持ちもあったけれど今はこの愛する人と結ばれたいという気持ちになってきたわ。

「鶴姫、私は赤龍の三種の神器のうち、剣と勾玉の手に入れた。剣を持つと力が漲ってくるのを感じることができた。

しかし勾玉は私が手に入れた後に実際に装着するのは鶴姫がふさわしい気がする。

私が着けても何も起きないが、鶴姫が装着したら赤色に変化したし、鶴姫の乳房も更に大きく美しく変化したような気がする。」

経好は首につけていた勾玉を外し、鶴姫の首に勾玉をかけた。


経好の舌が移動して鶴姫の耳たぶから耳の奥の周辺に侵入してくる。

何故か胸の奥がゾクゾクとなってきた。

経好の舌が耳の軟骨あたりをゆっくりと行き来する。やがて耳の奥に唾液で濡れた経好の舌触りが侵入する。

耳にキスをされていて胸には触られていないのにもう二つの膨らんだ双丘に鳥肌が立ち敏感にそして桃の蕾が固く尖ってくる。

触ってほしいという感覚と触られていないのに快感の波と鳥肌が柔らかな膨らみ全体に波及してくる。

思わず喘ぎ声が漏れてしまいそうになり、鶴姫は慌てて手を口に持って行った。

さらにその舌が首筋に移動し、経好の手で小袖の帯が解かれ鶴姫の白いうなじから背中が露わになってくる。


背中に見えた鶴姫の赤龍の痣を経好の舌がなぞる。

すると鶴姫が着けた勾玉が輝き始めた。

更に鶴姫の背中の赤龍の周辺に赤いサークルが浮かび上がってくる。

「これは。鶴姫の背中の赤龍の印が赤い円に囲まれている。

まるで宝珠のように見える。

鶴姫こそ、最後の赤龍の宝珠だったのか。」


刺激に我慢が出来なくなった鶴姫はまだ胸も茂みも愛撫されていないのに、上半身を反らせて声を出して、体全体を痙攣させた。

背中の赤龍の周りの赤い円がくっきりと浮かび上がっている。

経好の舌が赤龍の痣とその周りの赤い円をなぞる。


「鶴姫、私は最後の赤龍の三種の神器である宝珠を手に入れたようだ。

約束通り、私と結婚してくれ。」

鶴姫はその言葉を聞いて、あまりの幸せに体を震わせた。

何とか声を振り絞り「はい。」と答えたあとに、絶頂を感じて失神した。


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