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序章(桃太郎が生まれる前の話)

あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。

おばあさんは山へ芝刈りに、おじいさんは川へ洗濯(と言う名の川遊び)に行きました。


〜山にて〜

「いや〜芝刈りはきついのお。もう、腰が痛くて痛くて。ん?」

見ると、大きな桃がなる木がありました。

「お〜、おいしそうな桃じゃのお。そうじゃ、ここで食べよう。ヘタだけ持って帰っておじいさんに見せつけてやろう。ふぇっふぇっふぇ!おじいさんは桃愛好家じゃからなあ。これを見たらきっと羨ましがるぜ!」

別に、仲が悪いと言うわけではない。

そう、そう言うわけではないのだが…。人間の性というべきか。とりあえず相手を見返したい一心でおばあさんは大きい大きい、家くらい大きい桃を一人で食べることを決意した。

「よっこらしょ。ふい〜。重くねえか、この桃」

当然である。家くらい大きいのだから。


おばあさんは、一応おばあさんと書いてはいるが、実は四十過ぎである。

え、なぜおばあさんと書いているって?

そりゃあ、見た目がおb…ではなく、作者が「桃太郎ができた時代ではおじいさん(翁)とおばあさん(嫗)って四十過ぎだよな」とか何とか言ってそれにこだわっているからである。

という話は置いておいて。


「重すぎじゃろ…この桃。_あ」

こうして必然ではあるが、桃を頑張って木から落としたのだが、そのまま山を転がり落ちてしまった。

そして、その桃は偶然にもおじいさんが洗濯(川遊び)をしている川の上流付近に落ちてしまい、そのまま流されて行ってしまった。

「やっちゃった…てへぺろ☆」

とか何とか言ったとか言わなかったとか。

(てか、四十過ぎのおばs…お姉さんがてへぺろとか痛すぎだろ…)



〜川にて〜

「いや〜快適快適〜♪」

その頃、川にておじいさんは笑いながら川で思いっきりキャッキャしながら遊んでいた。

「おばあさんにじゃんけんで勝って選択になってよかったわい。あんなもの、ただ疲れるだけじゃからなあ。力仕事は男の仕事なんて、今どき古いわい。遊ぶのが一番楽しいわ!はっはっは!」


そうして遊んでいるおじいさんに悲劇が迫ってきていた。

そう、あの桃の襲来である。

川と言っても小さい川だ。ちょうど桃が流れるくらいの細さしかない。それなのにその、家くらいの大きさの桃が流れてくるのである。当然桃の後ろには詰まってしまっている水が今にも氾濫しそうなくらい溜まっている。

しかし、おじいさんは川遊びに熱中しすぎてそのことに気づかなかった。


「いえ〜い!おばあさんは今頃芝刈り頑張っておるかのお!うえっへっへ。いえ〜い!い…え…家〜!?」

こうしておじいさんの生と死をかけた戦争が幕を開けたのだった…。


おじいさんvs桃

ready...fight!


「うお〜やってやらあ!」

最初に攻撃を仕掛けたのはおじいさんだった。

すぐさま、持っていたスイカ(おやつのために持っていた)を桃に投げつける!

対して桃はそのまま流れに身を任せ、突進してきた…!

スイカは桃に打ち付けられ、そのまま潰された。

「じゃからといって諦めるわけには…いけないんじゃ!これに勝ったら、勝ったら、おb…」

おっと、桃選手が仕掛けた!

何やら死亡フラグめいたことを言いそうになっていたおじいさんをそのまま潰して、流れようとしたのだった!

しかし、そこはおじいさん選手。

そんなもので屈するほど彼の力は弱くはないのだ!

「必殺!桃愛好家秘技!eat the peach!!!!!!!!!」

かくして、おじいさんと桃の戦いは終わりを告げた。

おじいさんの勝利、という形で。

「うおおおおおおおおお!お腹痛いいいいいいいいい!」

当然である。


そうして、おじいさんがそのまま洗濯を大急ぎで終わらせ、家に帰ろうとした時、急に赤ちゃんの泣き声がした。

「む?」

草むらをかき分けてみると、そこには生後一ヶ月というところの赤ちゃんがいた。


その後、その赤ちゃんが大きくなって、仲間と一緒に鬼を倒しに行くことになるのは、また別の話である。

短編で出したところ、高評価だったので続編作ってみました。

どうも、ゆきです。

ぜひ楽しんでください!

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― 新着の感想 ―
[良い点] めちゃくちゃ面白いです! 確かに昔の時代おばあさんは、40くらいですね(笑) [一言] 次の章を読むのが楽しみです。 もし良ければ、私の作品も読んでいただけたら嬉しいです! これからも面…
2023/01/07 13:21 退会済み
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