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鑑定結果が驚きでした!

 最奥地を目指してひたすら進む。

 奥に行けば行くほど冒険者の質とモンスターの質が上がる。

 それでも一度攻略済みのダンジョンなので冒険者に限ってはAランク以上はいないな。



 「ここが最奥地のようだな」

 「うわあ冒険者の死体だらけ。ここにフロアボスがいたのね」

 「今はいな――なにっ!?」



 俺とアーニャは突如出現したモンスターと戦う。

 このモンスターはやばい奴だ。



 「ラプラスの悪魔」



 ここで右に動けば――

 ここで左に動けば――

 ここで正面から剣を振り翳せば――



 「アーニャ剣を振り翳せ。こいつはAランク以上のモンスター、ミノタウロスだ」

 「――っ!? 了解!」



 ――ガンッ


 鈍い音が響く。

 突進してきたミノタウロスを、アーニャが弾き飛ばしたのだ。



 「未来が見えてたとはいえ、すごいな……さすが剣聖」

 「むしろこっちが驚いてるけどね。本当に言われたとおりにするだけで最善の結果が得られるんだから」



 アーニャがそう言いながら、地面を蹴ってミノタウロスに迫る。

 一瞬だった。

 ミノタウロスはアーニャの見事で華麗な剣戟に一瞬でやられた。

 


 「凄いなアーニャ。あのミノタウロスを一瞬で倒すなんて」

 「まあ私にかかればこんなもんよ。それより他の冒険者不甲斐なさすぎない?」

 「まあ見るからにBランク以下の冒険者だしな。仕方ないだろ」

 「私とライルは特別ね。ラプラスの悪魔は最高のサポート能力。これを手放したホーリーナイトはどうかしてるわ」


 

 アーニャが俺を評価する。

 アーニャが強すぎるだけだ。流石【剣聖】

 俺とアーニャは最奥地を調査する。

 何かマジックアイテムは無いかな?



 「ねえライルこれって?」

 「うん? これは――空箱だな」

 「はあ~残念。結局あの謎の薬品だけか。もっと期待してたんだけどな」

 「仕方ないさ。ここは攻略済みなんだし」



 俺はアーニャを慰めながら最奥地を去る。

 そしてダンジョンから帰国した。


       ◇ 


 帰国すると何やら周囲がざわざわして騒がしい。

 俺達を怪訝な目で見ている。



 「あいつら……剣聖と元ホーリーナイトだろ?」

 「ああ。でも二人組のFランクだぜ? 行ってきたのも攻略済のダンジョンって話だし」

 「じゃあ大したことねえな。所詮肩書だけの雑魚だろ」


 

 ギルドに居る周囲の冒険者が俺達を小馬鹿にする。



 「おかえりなさい。どうでしたか?」

 「最奥にミノタウロスが残ってた。もしかしたらダンジョンボスが定期的に湧くかもしれないぞ? もう一度上位パーティーに調査させた方がいい」

 「えっ!? 無事だったんですか?」

 「当たり前じゃーん。剣聖とラプラスの悪魔だよ? ミノタウロスくらいじゃどうってことないよ」



 アーニャはそういうがAランクモンスターなんて普通に調査に行ったパーティーが出会えば大変な相手だ。

 受付嬢は慌てて奥の部屋に駆け込んでいった。



 「おい聞いたか。ミノタウロスを討伐してきたって……」



 周囲が一気にざわつき始める。

 先刻までの小馬鹿にした態度が嘘かのように態度を一変する。

 そして周囲が俺達に畏怖の念を抱く。



 「Fランクパーティーが最奥地でミノタウロスを討伐したのかよ。信じられねえ」

 「マジかよ。たった二人でだぜ。剣聖と何だっけ?」

 「ラプラスの悪魔って言ってたな。一体どんな能力なんだ!?」



 俺を見て話題にして騒ぎ出す。

 俺は平然としていた。

 受付嬢が戻ってくると、直ぐに返答があった。



 「直ぐにAランクパーティーに調査の手配を致しました。お二人とも助かりました」

 「いや大したことはしていない。これからはアクアラプラスとしてガンガンクエスト受注するから宜しくな」

 「よっろしくねー」



 俺達はご丁寧で可愛らしい受付嬢にそう宣言した。



 「アクアラプラスとして再始動するのか。これはビッグニュースだぞ」

 「凄いわね。私達も、うかうかしてられないわ」

 「アクアラプラスの名前は今日中には王国中に広がりそうだ」



 アクアラプラスとして俺達は今日この時を持って無事に認められた。

 よかった。これでホーリーナイトから完全に脱却できる。



 「じゃあ報酬も頂いたし、アイテム鑑定に向かうか」

 「そうね。それが一番の楽しみ。レアだといいなあ」

 


 俺達は冒険者ギルドを去る。

 100万ゴールドとEランク昇格を手に入れた。



            ◇



 鑑定師に見てもらうためアイテムショップに来ていた。



 「おやライルじゃないか。聞いたよホーリーナイト辞めたんだって」

 「まあな。それよりマジックアイテム鑑定を頼む」

 「おおこれは!」



 還暦超えた老婆が俺達が手に入れたマジックアイテムを見て驚く。

 そしてアイテムを鑑定する。

 この老婆とは古くからの知り合いだ。



 「アイテム鑑定の結果だがこれは魔力増強の激レアアイテムだね」

 「嘘っ、本当に?」

 「大幅な魔力増強が見込めるよ」



 どうやら俺達は攻略済みのダンジョンで激レアマジックアイテムを手に入れたようだ。



 「飲んでいいぞ」

 「え? いいの?」

 「俺は魔力量が多いし、何よりラプラスの悪魔は燃費がいい」

 「じゃあ頂くわ」



 アーニャは薬品の蓋を開けて一気飲みした。

 飲んだ瞬間アーニャの魔力が更に質も量も強化された。

 圧倒的魔力だ。


※最後までお読みいただいてありがとうございます!

楽しんでくださると作者は嬉しいです。

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ド陰キャな俺の嫁になると声優アイドルの美少女がいつも口にするんだが~俺はアニメでライブで応援しているのでそっとしておいてください~
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