表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/27

ディオス、リーファに拒絶される!

 「そろそろ死んだかしらねライルの奴」

 「はははっ死んだだろう。あんな大嘘つきがあの森で生き残れるはずねえ」

 「泣きながら死んでいくところを容易に想像できますよ」



 エルシー達は豪華な部屋で豪華な食事をしていた。

 美味い酒を飲みながら。



 「ところでディオスの奴はどこ行ったのよ?」

 「ディオスならリーファを誘って食事だと」

 「はあ!? ディオスの奴、私よりリーファの方がいいわけ?」

 「落ち着いてください。いつもの事じゃありませんか」

 「まああいつの女癖の悪さは飛びぬけてるけど。でもライルなんかより優秀だからこのパーティーのリーダーなのよね」

 


 エルシーがお酒で酔った状態でそう言う。

 ガロンとディオスもエルシーの話に肯定した。



 「あんな大嘘つきとディオスを比較するのは可哀そうだ。優秀さが、才能が違いすぎる」

 「珍しく同意見ですねガロン」

 「一時期でもこの偉大なるパーティーホーリーナイトにいたというのが俺は気に喰わねえ。追放して正解だったぜ」

 「リーファはライルの何を買ってるんですかね? 全く理解できません」

 「見る目がないのよ、私と違ってね」



 エルシー達はライルをこき下ろしながらひと時の食事を楽しんでいた。


               ◇


 「リーファ、楽しくないのか? それともお口に合わなかったな?」

 「そんなことより一体私に何の用ですか? 二人きりで食事がしたいなどと」

 「君の美しさが頭から離れなくてね。是非食事とでも」

 「はあ……」



 リーファはディオスの前で大きくため息をついた。

 そして食事には一切手を付けず、話を切り出す。



 「ライルさんが脱退した理由は何ですか?」



 リーファの問いにディオスの眉がピクリと動いた。

 「僕との食事中に他の男の話をするのはよくないな」

 「答えてください」



 リーファは凄い剣幕で睨みつけた。

 ディオスは「やれやれ」と余裕そうに下品に笑う。



 「追放したんだよ。大嘘つきの無能だからな」

 「追放!? 大嘘つき!?」

 「だってそうだろ。偶然当てた事実をさも自分の手柄のように言ってさ。ほんっと無能でお荷物だったんだよな」

 


 ディオスはリーファを嘗め回すような視線でそう大層に言い放った。

 リーファはそれを聞いて唖然としていた。



 「この後寝室でも一緒に――」

 「二度と私に近づかないでください。私は貴方みたいなタイプが一番嫌いなので」

 「なっ!? 教会の寵愛を受けたからって調子に乗るなよ」

 「本当に見る目がないんですね」



 リーファはそのまま椅子から立ち上がり、部屋から出ていく。

 ディオスが慌てて腕を握るが、拒絶された。



 「くそがああああああああああ!!」

 


 ディオスはテーブルに並べられていた食事をテーブルごと吹っ飛ばした。

 食事が床に散乱する。



 「何が見る目が無いだ、調子に乗りやがって。あんな大嘘つき野郎のどこがいいんだ?」



 ディオスにはライルの良さが全く理解できなかった。

 それどころか無能だと、お荷物だと確信していた。



 「まあいいライルはもう死んだだろう。これでリーファは諦める筈だ。その後は慰めに俺が抱いてやるか」



 ディオスは片づけを自身の専属メイドへとやらせた。

 


 「おい、片付けが終わったら寝室へ来い」

 「わ、分かりました」



 少女はディオスの凄い剣幕で恐怖して、すぐに片づけを始めた。

 


 「今頃泣きじゃくりながら死んでいくライルの姿が目に浮かぶぜ」



 ディオスは余裕そうな下劣な笑みでそう呟いた。

※最後までお読みいただいてありがとうございます!

楽しんでくださると作者は嬉しいです。

 作者からのお願いがあります。

 少しでも、

 『面白い』

 『続きが気になる』

 と思っていただけたなら、

 下の【☆☆☆☆☆】評価を【★★★★★】へとブックマークをよろしくお願いします。 今後とも面白い物語を執筆するためのエネルギーとして

 ブックマークをしてファンになってくれると嬉しいです。

 是非是非この作者と作品を宜しくおねがいしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただき有難うございます!
ド陰キャな俺の嫁になると声優アイドルの美少女がいつも口にするんだが~俺はアニメでライブで応援しているのでそっとしておいてください~
新作連載中です!
気に入ってくれた方はブックマーク評価感想をいただけると嬉しいです
小説家になろう 勝手にランキング

ここまで読んでくれた読者様にお願いです!

↑の☆☆☆☆☆評価欄↑を

★★★★★にしていただけると作者にとって非常に大きなモチベーションになります!


もちろん、ブックマークも嬉しいです! 引き続きよろしくおねがいします!



― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ