ラプラスの悪魔、追放される!
「未来予知? 偶然だろ」
ある日いきなり俺が所属するパーティー【ホーリーナイト】のリーダーディオスにそう言われる。
俺は首を傾げた。
そして驚いた。
「何言ってるんだ? 偶然なわけないだろ」
「黙れよこの嘘つきが」
「そうよそうよ。いっつも偶然じゃない。何が未来予知よ」
「役立たずの無能が」
俺――ライルは突然そう言われる。
雲行きが怪しくなった。
「悪いがお前はもう要らない。出て行ってくれ」
「な!? おかしいだろ。俺がどうして追放なんだよ!!」
「いつもいつも偶然を自分の手柄にする、そう言うお前みたいな無能で卑怯な奴大嫌いなんだよ!!」
「偶然なんかじゃない。俺の能力は未来予知《ラプラスの悪魔》だ」
「そんなスキル聞いたことねえよ。馬鹿じゃねえの嘘つきが」
俺の能力は未来予知だ。
未来予知《ラプラスの悪魔》という唯一無二のユニークスキルを生まれ持った少年ライル。
直近の未来を見ることが出来るスキルである。
「本当に大丈夫なのか? 俺の未来予知が無くても」
「そんな偶然の産物に頼り切ってたらいつか負けるんだよ。この大嘘つきが!!」
俺を大嘘つき呼ばわりする彼の名はディオス。パーティーリーダーだ。
銀髪の容姿端麗の美少年である。
剣の実力が凄く剣士として優秀だ。
その反面いつも嫌味たらしく、また自慢が好きな傲慢な男だ。
モンスターを一撃で倒すとすぐに俺に自慢してくる。
「そうそういっつも偶然じゃん。嘘つきは要らないわ。もっといい人材見つけたから」
ヒーラーで魔女の恰好をしたエルシーが嫌味たらしく言う。
自分の実力と美貌を世間に見せつけ他人を見下す悪い癖を持つ嫌な女だ。
いつもディオスと共に俺を虐めてくる。
最強の回復術師と名高いと自称している。
「早く出てけよこの無駄飯ぐらいの大嘘つきが。何が未来予知《ラプラスの悪魔》だ。そんなスキル辞書にも載ってねえよ」
筋骨隆々で戦士の役職を持つ男ガロン。
『剛必剣』というスキルでモンスター討伐の役割を担っている。
脳筋馬鹿ですぐに嫌なことがあると俺を殴る蹴るという、暴力という最低行為を働いてくる。
「君みたいな嘘をつくタイプは大嫌いなんだ。虫唾が走るよ、さっさと消えてくれ」
バッファーで白いコートに身を包み杖を持つ少年の名はオリアス。
パーティーのサポート役としても優秀でそして名高い名家の生まれである。
しかしその反面、人を見下す癖がありいつも俺にグチグチと嫌味を言う。
「本当に俺がいなくて大丈夫なのか?」
「ああ大丈夫だって言ってんだろうが。お前の負担がなくなるだけでも十分助かるんだよこっちは」
「知らないぞ。俺が居なくなっても」
「しつこいな。さっさと消え失せろ大嘘つきが」
そして他のメンバーからも「そうだそうだ、早く出ていけ」と何度も言われる。
最早俺の居場所はここには無かった。
完全に嫌気が差した。
虐められてても我慢して仲間だからと思ってサポートしてたがもう我慢ならない。
こんなパーティー辞めてやる。
「分かった。出ていく!!」
「やっとか。さっさと失せろ。それと最低装備以外置いて行けよ」
「くっ」
俺はこの日国内トップクラスのパーティー【ホーリーナイト】を追放された。
「二度と顔見せるなよ」
「スラム街でくたばればいいわ」
「おいおい流石にそれは酷いんじゃねえの。はははっ!!」
「ああやっと僕のストレスが軽減される。これが嘘つきの末路だよ」
散々な言葉を背中から浴びせられ俺は一人ディオス率いるパーティー【ホーリーナイト】を去った。
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だがこの時まだライルの未来予知《ラプラスの悪魔》の存在価値をディオス達は知らなかった。
そしてライルを追放し失った【ホーリーナイト】は崩壊の一途を辿る。
壊れていく栄光の架け橋が。
富、名声、権力、全てを失う事になるとはまだ彼らは知らない。
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ユニークスキル
ラプラスの悪魔
レベル:1
未来予知:直近の未来を見ることが出来る。
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