テスト
目が覚めたら夜中の10時。
久しぶりの連休なのに、1日目はもう終わろうとしている。悲しい。
ぐっすり眠りすぎだったか。久々に飲んだ焼酎(そば焼酎)が効いたか。
そんな事を思いつつ、再度そば焼酎を飲む。
しみるねえ。
長時間ネットサーフィンしながら飲むのも飽きてきたが・・・特にする事もない。
また動画サイトを回ってみるか。いや、web小説サイトにでもいってみるか。
web小説には波があると思う。
個々人によって感じ方は違うかもしれないが、面白い作品が来るときは
まとめて押し寄せる。ないときは、ない。
ビッグウェイブが来た時に波に乗り、面白そうな作品をどれだけブックマーク
できるかが鍵である。
「どれどれ・・・。うーん、霊場系で埋め尽くされてやがる」
霊場系とは、主人公が死んだ後、霊になり、異世界または現実世界で無双する、
または無双しているように見える話。
R作品と略される事もある。
R18作品と勘違いする人もたまにいる。
霊だから普段、人には見えない。
活躍しても別の存在、見えざるおおいなる力、神の力で片付けられる。
間接的に主人公が褒め称えられたり、感謝されたりはあるが、直接的にはない。
力のある霊能力者、特殊能力者、スキル持ち、賢者、童貞、神すらも気づきそう
で気づかない。「ま、そんなはずないよね」と可能性の低い描写で終わる。
主人公にしてみれば悲しいかもしれないが、ハーレム状態にならない。
(ハーレム以外はなんでもあった気がする)
正義のヒーローの手伝いをする作品。
悪の組織に勝手に所属して、適当に活動する作品。
どこにも属さず、一人で畑を耕しながらスローライフを送る作品。
主人公をさしおいて、モブキャラの貴族令嬢が活躍する作品。
(※霊場と令嬢のアルファベットの頭文字をとってR2作品とも呼ばれる)
並べてみるとよく分かるが、1番下がちょっとおかしい。いや、だいぶおかしい。
なんかひらめいて語呂が良かったからジャンルに入れただけだろ!
そう思っていた時期もあったが「ありきたりな作品の何が面白いのか」
という多数の信者の影響を受けて、今は違和感なくなっている。
R2作品は令嬢が物語の4分の3以上にわたり登場するため「主人公いらなくね?」
「主人公の作品なのにお前がでしゃばるな」「紛らわしい」と、アンチも多い。
「霊場系は最近お腹いっぱいなんだがな」
そう思いつつ、作品にはもちろん、まとめサイトにもそんなコメントは書かない。
今のニーズにこたえているだけだから。これが流行というやつなんだろう。
自分も10代20代の頃、悲しい青春が霞む程に、面白く心温まる学園ラブコメの
ラノベばかりを読みまくり、周りの人間が若干引き気味、興味のない空気の中でも
「もっと世の中に出してくれ!」と楽しんでいた事もあるし。
40代に突入した今でもあまり変わらない。本気で他人のことは言えないな。
それと、言わなくていい話だが「お腹いっぱい」が一瞬「おっぱい」にみえた。
(なぜ言ったし)かなりの欲求不満なのか・・・生理現象に気をつけなくては。
40歳のおっさんがこんな話をしていれば、子供のようなおじさん、通称
「こどおじ」と冷やかされてしまう。・・・ま、そんな話はどうでもいいか。
さてさて、話が脱線してしまったが、なにか面白そうな作品はあるかな・・・。
おっ『姿の見えない霊が、間違ったふりして女湯入って煩悩爆発、異世界転生
しました』・・・だと。タイトルがちと長いが、一回り回って新しい。
てか、いろいろ突っ込みどころがあるぞ・・・。
洋風な有名RPG風の異世界転生ならハイファンタジー、女湯は男性にとって既に
異世界という認識ならローファンタジーにもなるな。なかなか面白い。
夜に静かな部屋でくっくっくと笑っている姿は、周囲から見たら不気味だろう。
まあ誰もいないから大丈夫。そう思っていたら、隣の部屋から「おい!」と大きな
怒鳴り声が聞こえた。
(※5話完結予定)