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エルフの最強JK ~たった一言で宇宙を滅ぼす程の力を得てしまった~  作者: 紅雨神 幻想紅蓮
【三】 禍駄王ディアボリ編
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第八十八話 縄文弥生の正体

今回は少し長めです。


マズい……なんだか大化が主人公みたいになってきてしまった……

「困ったでございます……」


 過去に戻れないことが分かり、悩む。


「カリミアは並行世界から連れて来てしまったでございますけれど、全て滅んだ以上、私が並行世界へ行く方が早い、でもそれでは駄目でございます」


 他に方法を考えてもみたが、この世界を見捨て、並行世界へ行くなどでは根本的な解決にはならない。


「お悩みの様ね、大正君の抜け殻に宿った飛鳥の霊力の塊」


 突如、背後から声が聞こえた。

 超銀河団規模で大化しか居ない筈のここでだ。


「ま、まさか、何でこの人がッ!」


 ございますを付け忘れる程に動揺した。


「私はシルル・デヴォンが縄文鎌倉として産んだ娘、縄文弥生がエルフとしてディープレッドワールドに転生して日本に戻って来て死んでシルル・デヴォンに転生し、神護に飛ばされた先で縄文鎌倉となりやがて生まれた娘、縄文弥生が今言ったことを無限に繰り返し、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し……いつしか無限神と呼ばれる存在になった宇宙最強のJK【縄文弥生】であり【シルル・デヴォン】でもあり、エルフなのか人間なのか、神なのか、はたまたどれにも該当しないのか、逆に全てに該当するのかも知れない……そういう存在よ。私は」


【縄文弥生】は、硬い表情を一切変えることなく説明をした。


「意味が分からないのでございます」


 だがこんなことをいきなり話されても困るだけである。


「貴女は要らない。要るのはその身体」


 そう言って大化に手を差し出す。


「大正君の身体、寄越しなさい」


 そう言った縄文弥生の表情には、おおよそこの世のものとは思えないような、異様さ、恐ろしさがあった。


「意味が分からないとは言ったでございますけれども、一つ確信を持っている事がございます!」


 覚悟を決めた目で言う。


「貴女がこの私の肉体を狙う伍堕忌禍津厄神トップのシルル・デヴォンだと言うことは分かった! 理解したのでございますッ!」


 そう叫びながら縄文弥生に殴り掛かる。

 元より勝てるとは思っていない。

 だが逃げることすら不可能だと言うことも確信していた。


 どちらでも駄目ならいっそ全力で抵抗した方が気持ち的にマシだと言うだけである。


 縄文弥生は避ける意思を見せない。


「余裕でございますね。遠慮なくぶん殴るでございますッ!」


 拳を繰り出した瞬間、音が消えた。

 いや、そもそも真空の状態では振動させる為の分子がほぼ存在しない為、音は伝わらない筈だが、高次元と言う霊的空間では霊力などを伝い音を広げることも可能なのだ。基本的に四次元以上の存在なら誰でも出来る。

 大化たちは現在三次元に居るが、四次元を経由して音を認識することが出来ていた。

 本来ならテレパシーで意思疎通をした方が聞き間違いなどもなく確実且つ楽なのだが、そうしなかったのは大化がポンコツなだけである。


 そして、音が消えた原因だが、これは音が伝わる周りの霊力を吸収していったからだ。

 自分のエネルギーとして取り込めば分子代わりの霊力は消え、音も消えると言う訳だ。


「ぐ……あ……でございますッ!」


 唐突に大化の身体に激痛が走る。


「一体……何がどう……なって……いるのでございます……」


 大化は目の前の縄文弥生を攻撃しようと殴りかかった訳だが、端っから攻撃が届くなんて思っていなかった。しかし殴った手応えは感じた。目の前には確かに【人】の姿が有り、大化の腕が目の前の【人】の腹部を貫いていた。

 しかし同時に大化自身も同じ腹部を【誰か】の腕が貫いていた。

 初めは縄文弥生の反撃かと思ったが、そもそも縄文弥生の身体を貫ける訳などある訳が無いのだ。

 大化は貫いて居る右腕を引き抜こうと動かしてみる。


「え? どういうことでございますッ!」


 どう言う訳か、自身を貫いて居る【誰か】の腕も同時に引き抜こうと全く同じ動きをしたのだ。


「まさか……ございます」


 まさかと思った【大化】は腕を上下左右に動かしてみる。


「本当にそうでございました……でございます」


 目の前の【人】や自分を貫いている【誰か】も初めから存在してなどいなかったのだ。


「め、目の前に、じじじ自分が見えて、その、自分を……攻撃……したと言うことで……ございます……」


 常軌を逸しすぎている事実に、声が震える程の恐怖を感じた。

 そして、大化が恐怖を感じたと言うことは詰まり目の前に見える【大化】も同時に全く同じ恐怖を感じていることになり、自分の恐怖した顔を否応でも見ることになってしまうのだ。

 それによって一層恐怖心に拍車がかかる。


「これは、分身だとかコピーだとか、将又並行世界の自分などでは断じてないでございます……完全完璧に私、明治大化。其の者でございます」


 不完全ながらも七次元の存在。何となく理解してきた。


「恐らくでございます。恐らくでございますけれど、独自の法則を持つ次元に封じられたのでございましょう。新しく次元を創り出すなんて……とんでもないでございます」

「惜しいわね。 新しい次元なんて作ってないわ。存在しない次元に送り込んだのよ」


 何となく理解していたつもりのところ縄文弥生がテレパシーで話しかけ否定する。


「一体どういう……でございます」


 大化は余計に混乱する。


「貴女を放り込んだのは【無】の次元。軸が全く存在しない、全ての概念を知らない零」


 縄文弥生の思念を受け取って(話を聞いて)いると、とてつもない恐怖が全身を駆け巡り、震える。


「ぜ、零……ございます」


 縄文弥生の思念が全く理解できず、頭が真っ白になる。



「一体どのくらいの時間が経過したのでございます……」


 時間の感覚はもう無く、縄文弥生の思念も全く来なくなった。


 長時間が経過した気もするし、全く時間が経過していないようにすら感じてしまう。


「頭がおかしくなってしまったのでございましょう……きっと永遠にこのままでございます」


 軸の無い零次元には縦横高さ、そして時間は全く存在しないのである。


「何も無い零、【無】に無理矢理【明治大化】という存在をぶち込んだ。あなたは永遠にそのまま。死ぬこともあり得ず、しかしそもそも生きてすらいない。そんな矛盾した状態を無限に感じるでしょう。【無限】を精々楽しむと良いわ! 大正君の身体は手に入れたしそろそろ行くわね」


 そう言って、弥生はどこかへ消えていく。何も考えられなくなった大化には今の弥生の発言が全く届いていなかった。


 いつの間に大正の身体を手に入れたのか、それは大化を零次元に閉じ込めた時点である。大化の魂を閉じ込めたのであってその時点で大正の身体は空っぽになっていたのである。

いつ振りか、主人公である【縄文弥生】久しぶりの登場でした。

弥生のかなり昔から温めていた設定、やっと出せた!


というか、こんなに主人公が登場しないのよく考えたらヤバイなぁ

いや、それより更新もうちょっと頑張らないと。見返したら遅さがシャレになってなかった。

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