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エルフの最強JK ~たった一言で宇宙を滅ぼす程の力を得てしまった~  作者: 紅雨神 幻想紅蓮
【三】 禍駄王ディアボリ編
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第八十一話 邪神の補欠 〜ドラゴナの終わり〜

結構間が空いてしまいましたがきっと完結はさせますのでこれからもよろしくお願いします。

「カリミアあああああああああああああ!」


 シルルはデコピンでカリミアを飛ばしたのだが、今起こっていることが全く理解出来ない大正はカリミアの名を叫ぶしかなかった。


「そ、そんな……カリミア……」


 飛鳥は恐怖とショックでこれ以上言葉が出てこない。


「マジか……」


 付き合いの短い戦国は比較的冷静だった。


「私が時間を稼ぎますので皆さんは逃げて下さい。頼みますわよ? 戦国さん」


 そう言いながらドラゴナがシルルの前に立ちはだかる。


「ああ。冷静な俺がしっかりとしないとな! おい行くぞ明治ちゃんたち」


 大正と飛鳥を連れ、飛んで逃げて行く。


「良いんですか? ドラゴナさん? 邪神の補欠である貴女が他の邪神を勝手に始末してしまえば私は貴女を教育し直さないといけません。大正ちゃん達を守れなくなっちゃいますよ?」

「好都合ですわね。私の相手をしなくてはならないシルル様は戦国さん達を追えない」


 ドラゴナは得意げに言うが……


「大正君! 大正ちゃん達を連れて来て下さい」


 シルルは男の大正を追っ手に使うことに決めた。


「御意ッ!」


 そう言って大正は飛んで大正ちゃん達を追いかけて行く。


「しまった……」


 大正を使うなど、ドラゴナにとって想定外だった。


 男の大正はシルルの力で邪神に近いレベルまで強化されている。

 果たして今の大正ちゃん達に勝ち目があるかどうかは微妙なところだ。


「正直に言うと、別に貴方の相手をしてからでも十分追えるのですがね」


 その台詞を言い終わる頃には既にドラゴナは倒れて気絶していた。


「神格が上がれば上がる程理解の及ばない存在となって行くのは貴女も知っている筈ですよね?」


 気絶しているドラゴナにそう話すがしっかりと伝わっている。

 何故ならば、今シルルは声に出した訳ではなく、ドラゴナの意識に直接伝えたからだ。

 意識の無いドラゴナからすると夢の中で話を聞かされている様な感じだ。


「勿体ありませんが、貴女は邪神の補欠から外させてもらいますね。伍堕忌禍津厄神のディアボリが欠けた部分は大正君に埋めてもらいます」


 シルルがそう言い終わる頃には既にドラゴナの身体は文字通り粉微塵になっており、地面に積もっているドラゴナだったそれは、風によってあちこちに散って行く。


 ドラゴナの最期であった――



 強大なドラゴナの存在が消滅したことは大正ちゃん達にも感じ取ることが出来た。


「……なあ……逃げるのやめないか?」


 大正ちゃんは思った。自分達より遥かに強かったドラゴナがあさっり殺されてしまったのだ。

 そんな奴を相手に逃げ延びるなど不可能だと。


「な……何言ってんだ明治ちゃん! 俺達にはもうどうしようもないんだ。こうして逃げていることが精一杯の抵抗なんだろ!」

「私もこのまま逃げ続けても無駄だと思う。逃げる以外に何か考えないと……」


 しかしもう対抗策を考える時間さえ無くなってしまった。


「お、俺……」


 三人が揉めて間に大正が追い付いてしまった。


「安心しろ。連れて来いとだけ言われている」


 そう言いながら大正は大正ちゃんに迫っていく。


「来るなッ! 気持ち悪りぃ。自分に襲われるとか冗談じゃない」


 しかし大正ちゃんの言葉など気にも留めず、そのまま大正ちゃんの頭を鷲掴みにし、地面に叩きつける。


 ズドォオオオンッと激しい衝突音が発生する。

 大正たちは地上から十メートル程の高さを飛んでおり、その高さから恐ろしい程の力で叩きつけられたのだ。

 地面もぐちゃぐちゃになった。


「大正ちゃん!」

「明治ちゃん!」


 二人が大正ちゃんの元へ降りて行く。


 しかし。


「もうお前たちに用は無い。精々逃げるんだな」


 そう言って大正はシルルの元へ帰っていく。


「あの野郎!」

「待って!」


 大正を追おうとした戦国だったが飛鳥に止められる。


「今は大正ちゃんの無事を確認しないと!」

「だがここで逃がせばどうなるかッ!」

『落ち着いて、私達が追ったところで勝てないよ』

「く……」


 令和の説得に何も言い返せなかった。


「俺は……強くなったつもりでいた。内心世界最強などと調子に乗っていたんだと思う……」


 暗い気持ちで言いながら大正ちゃんに近づいて行く。


「だが、いざ神々と対峙するとなんて無力なんだッ!」


 これに対して飛鳥はどう反応するべきか悩む。

 弥生が居たので最強などと思うことは無くともほぼ最強クラスとは思っていたからだ。

 それに戦国よりも次元が上である飛鳥が言ったところで余計に絶望感を与えるだけだった。


『取り敢えず暗い話は今することじゃ無いでしょ? 明治さんは大丈夫かなぁ?』


 このままでは延々と戦国が暗い話をし続けるだろうと思った令和は取り敢えず大正ちゃんの安否の確認を提案。


 そして、飛鳥が大正ちゃんの身体に触れる。


「う、嘘……」


 しかし飛鳥は顔を真っ青にして放心した。


「なッ!一体どうした!」


 心配した戦国が飛鳥に駆け寄る。


『ちょっと待って!』


 そう言いながら令和が剣から人の姿へ変わる。


「令和……」


 戦国は出て来た令和に対して不安そうに名を呼ぶ。


「古墳さんの状態を見れば明治さんに何が起きたのか、想像つくでしょ?」


 不安を和らげようと、優しい声色で言う。


「大丈夫。私が確認してくるよ? 古墳さんみたいにはならないから」


 そう言って令和が大正ちゃんの身体へ触れようとする。


「待て」

「あ……」


 そう言って戦国が令和の腕を掴む。


「これは、大正ちゃんのことは俺が確認しないといけないことだ!」


 大正と出会って今に至るまでを思い出す。


「色々なことがあったな……明治……」


 そして、大正ちゃんの胸に手を当てる。




――やはり、死んでいる……か


最後まで読んで頂きありがとうございます。


大分シリアスな感じになってきました。これから飛鳥と戦国、令和はどうなってしまうのでしょう……


気軽に感想など書いて行ってくれると助かります。

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