第七十八話 クレイジーD
何か今回の話大分狂ってしまったような気がします。
サブタイトルに「クレイジー」を付けたのはその為。
因みに「D」はディアボリのDです。
「こいつは……このキモクソジジィは俺と令和が何とかするべきなんだ!」
戦国は令和剣を右手に握り締め、焦り気味にそう言いながらディアボリに向かって空中浮遊で近づいて行く。勿論令和の魔法だが態々魔法で浮遊しているのは、足場がほぼ崩壊しているからだ。
仮に地に足を付けて戦ったとしても一方的にやられるだけだ。
最も、空中浮遊が出来ようと、大正たちより弱い戦国ではまともに戦ったとしても勝ち目は無いに等しいが、時間稼ぎくらいにはなるだろう。
「駄目だぁ! 死ぬぞ!」
大正ちゃんが必死に止めようとするも聞かず。
「ふぉおぁあああああああ!」
そう叫びながらディアボリに突っ込んで行く。
策なんて有りはしない。
全力で斬りかかるだけだ!
「戻って来ぉおおおい」
大正ちゃんは諦めずに引き返す様言うが、無駄だ。
「ウヒャヒャヒャジャジャジャジャ!」
変な鳴き声が聞こえて来る。
ディアボリだ。
奴は自ら死にに来る戦国と必死に叫ぶ大正ちゃんがたまらなく面白いらしい。
ディアボリの目の前まで来ると、戦国は令和剣を背中に当たるまで反り、思いっ切り振り下ろした。
「ウォオァアアアアアアアア!」
ディアボリは「ウヒャヒャヒャ」と笑っている。
戦国の攻撃など微風にすら満たないと考えているのだ。
令和剣がディアボリの頭部に当たったと同時に『ヴォァアアアアアアン』と激しい音が鳴り、衝撃で辺りが破壊され更地となり、数秒間空間すら歪んで見えた。
「ジャァージャッジャッジャー!」
しかしディアボリの気持ち悪い笑い声は止まらない。
心なしか、笑いの君悪さがより一層増している気さえする。
「さてと、お前も戦国ちゃんにしてイロイロいい事してやるじぇぇええ!」
ディアボリはアヘ顔で狂った様に笑いながら両手で戦国を捕まえようとする。
大正ちゃんと同様に女体化させるつもりだ。
『ふぉおおおおおうえおぉおいわあああああああああ!!』
大正ちゃんの様になるのが嫌すぎる様で、全身真っ青に染まりながら諤々と震える。
恐怖で逃げ出すことすら叶わない。
「おおおお! 今回ばかりはディアボリに賛成ダァ! 俺だけ女になんのは不公平だからな! 大丈夫! 戦国、こっちはとっても楽しいぞ? お前も女の子になってしまぇえええはぁああああーーーはっはっはっはぁあああーーーーー!!」
何と、大正ちゃんは戦国の女体化に賛成してしまう……信じられない。
「うぎゃああああ! 信じらんねぇ! 明治ちゃんの悪魔ァアアアア!」
「責めて小悪魔って言えよ」
「心まで女化してんじゃねぇえっカッ!」
コントの様なことをしている中、気が付くと既にディアボリに捕まっていた。
『ぐへっへへええええええへへぐえろふぇふぇふぉおおおふぁぁあおぉおおおぁああああ捕まゑタァアア♡』
ディアボリはもう戦国を女体化出来ると思うと、興奮し過ぎて頭が可笑しくなった。
いや、元々頭は可笑しかった。しかしより一層クレイジーさが増してしまったと言う訳だ。
「ぎゃああああっ! ルウェーナァアアアア何とかしてくれえ!」
『呼び方が昔に戻るくらい焦っているみたいだけど幾ら私でもあそこまで狂った偽父様には勝ち目ないよ? 私が辱められるのがオチだね』
令和剣が魔法で喋り出す。
「俺が女になったら一緒にエロいこと出来なくなんだぞ! 嫌だろ? な? だから何とかしてぇええ!」
『女同士でも……悪くないと思う、いやむしろそっちで試してみたいっ!』
令和は目をキラキラさせながら言う。
剣になっているので表情は見えないが、剣の中で令和は目をキラキラさせているのだ。
「嘘だろォオオオオオオ!」
戦国にはもうどうすればいいのか分からなくなってしまった。
そして、間もなく女にされてしまうと思ったその瞬間であった――
『グヴォゴヴァアアアア!』
唐突にディアボリが大量の血を吐き出した――
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