第七十五話 うわっヤヴェ
お久し振りです。悩み事があったりして一ヶ月近く空いてしまいました。
楽しみにしてくれていた皆さん、申し訳ありません。
今日総合評価を見てみると増えていて喜びました。これからも宜しくお願いします。
弥生が幻想紅蓮にお姫様抱っこされ、教室を出て行った後、教室内では大正達四人で戦国と戦っていた。
「くそっ! 俺の能力なら令和をぶった斬って大人しくさせるって手もあるが、幾ら妄想の存在と言えどあんな美少女を斬りたくねえ」
大正が戦国の剣撃を受け流しながらそう叫ぶ。
「ふはははは!! お前らに戦国が殺せるかなぁああ??」
ディアボリは友人を攻撃出来ないでいる大正達を見て嘲笑う。
「こうなったらディアボリを倒すわよ! 平成君もそれで治るかもしれない! はああああ!!」
「ヱミリア様!」
「ヱミリア!?」
「早まるな!!」
大正、飛鳥、カリミアはヱミリアを呼び止めようとするが、ヱミリアは聞く耳を持たず、魔刀でディアボリに斬りかかる。
そして――
「「「え?」」」
大正達三人は声を揃えて驚く。
ディアボリに斬りかかろうとした瞬間、ヱミリアが文字通り消えてしまった。
「う……あ」
今にも消えてしまいそうなか細い声が廊下の方から聞こえて来る。
大正達は誰の声なのか直ぐに分かった。
「ヱミリア?」
大正が戦国の剣撃を受け流しながら名前を呼んでみる。
「……」
ヱミリアは返事をしない。
死んでしまったのだろうか?
「大正君危ない!」
「変態さまぁああ!!」
ヱミリアの返事がないことに動揺し、大正は戦国の剣撃を受け流すのを失敗してしまう。
飛鳥とカリミアが大正は失敗するといち早く気付いたのだが、間に合わなかった。
「うわっヤヴェ」
大正の聖剣が弾き飛ばされてしまう。
『メィジィイイ! ゴロズゥウウウ!!』
奇声を上げながら戦国が大振りで大正の首を目掛けて斬りかかろうとする。
「この時を待ってたぜえ!」
自信満々にそう言いながら手刀で戦国の腹部に斬りかかる。
『ヴィカアアア』
と真っ白い光が戦国を包む。
『ぐうううおおおおおおおおお』
化物の様な叫びを上げているが、徐々に人間らしい叫びに変わって来る。
「うあああああ」
そう、大正は戦国の膨れ上がった殺意を斬ることにより正気に戻したのだ。
「まあ。聖剣なら自分の手の中にテレポートさせられるけど、お前殺意に染まってたから聖剣で斬ったら加減出来ず存在ごと斬ってしまいそうだったからな。手刀で斬って正解だったな。なんでも斬る能力に感謝だな」
大正が聖剣を手に戻しながら言う。
「ごめんみんな。迷惑を掛けてしまった」
「ごめんなさい」
戦国と令和が頭を九十度くらい下げて大正達に謝る。
「良いよ。それより今は……」
「ヱミリア様の生存を確かめなくてはなりません!」
そう言って飛鳥とカリミアは走って廊下へ飛び出す。
「……居ない?」
「ヱミリア様?」
しかしヱミリアの姿は何処にも見当たらなかった。
そして、誰かの廊下を歩く足音がゆっくりと近づいて来る。
近付くにつれ、その者の姿がハッキリとしてくる。両耳の少し上辺りに細長い角が生えており、長くて紅と黒の混ざった色の髪をした少女だった。
そして飛鳥とカリミアの前で止まり、口を開く。
「大丈夫、ヱミリアちゃんは弥生ちゃんと一緒に保健室に連れて行きましたから」
そう言って教室へ入って行った。
カリミアと飛鳥には今の少女に見覚えがあった。
「ホテルに居た失礼な方!?」
「弥生の魔大剣をガラスの如く粉砕した人!?」
ニヤリとしながら少女がカリミア達の方へ振り返る。
「覚えていましたか。それにしても失礼な方とはなんです?」
少し不満そうに言う。
「初めて会った時、トイレノックをしてきたではないですか!」
「まだ言っているんですの? あとわたくし、あなた方と出会ったのはあれが初めてではありませんわ」
そう言って少女は再び教室へ向かう。
「詰まり、少なくとも既に三回以上あのトイレノック少女と会っていると言うことになりますね」
「一体どう言うことだろう……あんな話し方の人忘れるとは思えないんだけど……」
二人共トイレノック少女と三回以上出会った記憶は無かった。
「どうやらトイレノック少女は頭までトイレノックの様ですね!」
「何言ってるのカリミア!?」
頭がトイレノックなのはカリミアの方だろう。
そして教室では。
「誰? ここは危ないよ? ん? 角? 異世界から来たの? それともコスプレ?」
「おい、誰だお前? 令和程ではないにせよかなりの美少女だな……」
「角?……それに魔力の強さからして次元の高いディープレッドワールドから来た者か?」
教室に残っていた三人は急に入ってきた角の生えた謎の美少女に驚く。
そして、戦国は令和程ではないと言っているが、少女は令和よりも美少女かもしれない。令和は戦国の好みを具現化した存在なので、どんな美少女と比べても戦国にとって令和がナンバーワンなのだ。戦国の好みが変われば令和の容姿も中身も自在に編集出来る。
そして、少女とディアボリが話し始める
「なんじゃ!? お主からは物凄い邪気を感じるじゃ! どうじゃ? 邪神になる気はないかのぉ?」
少女に興奮しながらアヘ顔でそう言う。
「お断りですわ。興味が有りませんもの。貴方はこの【邪竜 ドラゴナ・スカーレット】が始末して差し上げますわ」
「「「は!?」」」
そう、この名を聞いて教室内に居る大正と廊下に居るカリミアと飛鳥は驚くしかなかった。
「え? なに」
「明治。知り合いなのか?」
何故なら、【邪竜 ドラゴナ・スカーレット】とは、嘗て魔王城で暴れたとんでもなく強いドラゴンの名だったのだから……
これからも投稿が遅くなることがあると思いますが、気長に待っていてくださいね。
関係無いけど、ついこの間六月になったばかりじゃなかったけ? 早いなぁ




