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エルフの最強JK ~たった一言で宇宙を滅ぼす程の力を得てしまった~  作者: 紅雨神 幻想紅蓮
【三】 禍駄王ディアボリ編
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第七十四話 エルフの無能JK

「何故貴様がッ!」


 少し焦りながら幻想紅蓮がディアボリにそう言った。

 ディアボリがここで現れるのは彼にとっても誤算だったのだ……


「ディアボリ! 三年前の様に令和剣でブッた斬ってやるからな!」


 強気でそう言いながら令和を令和剣に変える。


 しかし。


「ぐ……ああ……」


 その言葉を最後に戦国が禍々しい魔力を発するようになり、そのまま殺意に満ちたおぞましい顔をしながら大正に斬りかかった。


「ぐぎぃいいいいいい明治殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

「や、止めろ! どうしたんだ平成!」


 そう言い合いながら霊剣・令和剣と聖剣で鍔迫り合いをする。

 戦国の行っていた異世界よりもデープレッドワールドの方が次元が上、上位世界なので戦国よりも大正の方が圧倒的に戦闘力は上の筈だ。しかし戦国は大正と互角……いやそれ以上に戦っている。

 明らかに戦国から発せられる禍々しい魔力が原因であることはここに居る全員が直ぐに分かった。


「ディアボリの奴め……」


 歯をギリギリと食い縛りながら幻想紅蓮が呟く。


「どうするのよ! このままじゃ大正が……」

「どうしようやばいよ」

「私達も参戦しましょう!」


 そう言ってヱミリア、カリミア、飛鳥は大正の助太刀に入る。


「私も!」


 そう言って弥生も大正の元へ行こうとするが。


「待て。行くな!」


 そう言って幻想紅蓮が腕を掴む。


「離してよ! 私が行けば一瞬で皆助かるんだから!」


 弥生は必死に幻想紅蓮の手を振り解こうとするが中々振り解けない。


「相手は神だ。神の前ではお前はただの【エルフのJK】でしかないと言うことはお前自身も良く分かっていることだろう? 死ぬぞ?」


 事実を言われ、何も言い返せなくなってしまう。


「そう……よね。今私が行っても足手纏いなだけ……」


 そう言って俯いてしまう。


「だがな。俺にとってお前が死ぬのは非常に困ることなのだ。お前の身は全力で守らせてもらう」


 そう言った直後、お姫様抱っこをして教室を飛び出した。


「ひゃっ!」


 驚いた弥生はつい甲高い声を漏らしてしまう。


「ちょちょっと!」

「邪神共はお前が覚醒するのを恐れている。今はまだ神々と戦おうとするな」

「覚醒? 私って覚醒するの!?」


 弥生は幻想紅蓮の言葉を理解していないので能力で幻想紅蓮の思考を読もうとしたが、読めなかった。


「……紅雨神幻想紅蓮……貴方神なの?」


 弥生が真面目に質問するが、華麗にスルーされてしまう。


 スルーされたのだから当然怒り「ちょっと!」と言いながら幻想紅蓮の唇を掴みブンブンと振り回してみるが無反応だった。


「もおーー!!」


 なす術がなく牛の様に鳴きながらジタバタする。


「落ちるぞ?」


 そう言って幻想紅蓮は抱っこしている弥生を手前に強く引き寄せ、弥生は抵抗出来なくなってしまった……


 しかしその直後、何処からともなく怪しい男が現れた。


「あいつは!」


 弥生がそう驚く。

 どうやら怪しい男に見覚えを感じる様だ。


「お前達がホテルで戦った奴らの上位版と言ったところか……」

「何でそのこと知ってんのよ! ストーカー?」


 幻想紅蓮は何でも知っている様だ。

 全知全能という訳ではないのだが。


「アレが何なのか知ってるの?」


 アレとは目の前の敵のことだ。

 結局ホテルで戦った奴の正体は不明のままだったのだ。


 奴らはディアボリの眷族だ。


「ディアボリの眷族? 詰まり神の力がある訳よね?」

「ああ。もっとも、お前達がホテルで戦った奴にはディアボリは僅かしか力を与えていなかったからな。能力は効いた筈だ。だが逆に言うと、今目の前に居る奴はディアボリの力を大量に得ている。お前の能力は効かんぞ?」


 ゾッと青ざめる。

 詰まりこの目の前の敵に対しても弥生は無力となってしまうのだ。


「ま、守ってくれるんでしょ?」


 上目遣いでそう言った。

 というか、お姫様抱っこをしているのだから幻想紅蓮の目を見て話せば嫌でも上目遣いになってしまう。


「いや、お前でも戦える方法はある」

「え? どうすれば良いのよ!」

「自分自身を強化した願いを全て取り消して素の戦闘力で戦えば良い」

「……分かったわ」


 そう言って弥生は自分の無限にしたりしていた魔力を戻したり、身体能力も全て元に戻してしまった。


「ほら。戻したわ。レベル1になっちゃったけど……流石にこれで戦うのは無茶よね!? 特攻ぐらいしか出来ないでしょ!」

「お前……能力に頼りすぎだろ……馬鹿が!」


 そう、弥生は転生してからずっと能力で自身を強化して戦っていたのだ。

 その能力を解除した途端、これである。

 幻想紅蓮は呆れるしかなかった。まさか素がここまで弱いとは……


「ねえ。流石に戦えないから強化しなおして良いでしょ?」


 弥生がそう言った直後。


「ぐ、ぐああああああああああああ!!!!」


 突然幻想紅蓮が苦しそうに叫び出した。


「え? ちょっちょっとどうしたの?」


 弥生は只管困惑するしかない。


「マ、マスターが攻、撃……されたというのか……くッ!」

「ど、どういうこと? マスターって?」


 幻想紅蓮の身体が文字通り消え始める。


「きっ消え始めてる! 大丈夫なの?」

「逃げろ! 制限無しに願いを叶える能力を使ってな。逃げるだけならなんとかなる筈……だ……」


 そう言って幻想紅蓮は何処かへ消えてしまった。


「もう何がなんだか分かんないけど、取り敢えず全力でダッシュね!」


 そう言って弥生はダッシュで来た道を引き返した。

 しかし。


「うわあああ!」


 前方から別の眷族が現れ、捕まってしまう。


「くッ! こいつに捕まれてると能力が使えない……ダッシュじゃなくて瞬間移動すれば良かったわ……慌てて冷静さを欠いていた様ね」


 自分の行動を反省しているが、絶対絶命。ディアボリの眷族達がその気になれば弥生は簡単に殺されてしまうのだから。


「グヘヘ。ジョーモンヤヨイ! オマエハオレガクッテヤル! セイテキニナァ! アキタラフツウニクッテヤルヨ!」


 そう言って弥生を捕まえている眷族が弥生の胸元の辺りの服を破く。


「ひゃあっ」


 弥生はこれまで自分の能力で創造した男、シルル、大正、そして飛鳥とヤってきたが、レ●プされたことはなかった。


「や、やめてっ!」


 必死に抵抗するが、能力の使えないただの女の子に【五堕忌禍津厄神】の眷族に敵うはずもない。


「オイ、ズルイゾ、オレモヤヨイチャンオソウゾ♬」

「アア。モチロンダ。ナカヨクサンピィシヨウ」


 そう言って最初に現れた眷族も弥生を襲いに向かってきた。


「オイオイ、イイカゲンテイコウスルノヤメロ。ヤルタイリョクノコシトケヨ? コノエルフノムノウジェイケイ!」

「ソウダゾ? ペロペロシテモラッタリ、キジョ●イシテズンズンウゴイテモラウカラナ。ムノウジェイケイ」


 そしてとうとう眷族達もズボンを脱ぎ始めた。


「(助けて……誰かぁ)」


 なす術がなく、只管心の中で助けを求め続けるのであった。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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